混合育児の基本は、まず母乳を飲ませて、その後で足りない分をミルクで補います。そのほか、母乳とミルクを交互に飲ませる、早朝と夜間のみ母乳を与えるなどの方法があります。(※1)
そこで気になるのが、「母乳の後、どれくらいミルクを足したらいいかわかりにくい」ということでしょう。
この場合、まずは月齢に応じた「完全ミルクの場合の目安量(1回に与える量や1日の回数)」を参考にして与えてみましょう。母乳とミルクを合わせて1日150ml/kg体重(120~180ml/kg体重)を目安に1回200mlを超えないようにすることが大切です。(※2)もちろん、飲む量は赤ちゃんによって異なりますので、1回でどれだけ飲んだかよりも、1日のトータルで考えるとよいですね。
授乳量が足りているかは、赤ちゃんの授乳前後の体重をチェックして確認する方法があります。具体的には、母乳の授乳前に体重を測り、授乳が終わった後に再び体重を測ります。体重の計測には赤ちゃん用の体重計(スケール)が必要になりますが、もしご家庭にない場合は、必要な時期だけレンタルをしてそろえてもよいでしょう。赤ちゃん用のスケールがあれば、ご家庭で定期的に体重測定ができ、とても便利です。
また、赤ちゃんの体重増加は生後3か月頃までは1日25g~30gが目安になります。もしミルクの量が1日の目安量に達しなくても、赤ちゃんが元気で、体重が増えているのであれば心配はいりません。基本的には、健診時の指導に従い、その時々のママの体調と赤ちゃんの様子を見ながら、ミルクの量を調整するようにしましょう。(※3)
生後月齢 | 1回あたり目安量 | 1日の回数 |
---|---|---|
1/2~1か月 | 120ml | 6回 |
1~2か月 | 140ml | 6回 |
2~3か月 | 160ml | 6回 |
3~4か月 | 200ml | 5回 |
赤ちゃんのミルクの飲み具合が適切かどうかを知るひとつの指標として、体重が増加しているかをチェックするとよいしょう。体重は乳児健診時のほか、目安として1か月に1回程度、定期的に計測するようにします。体重がきちんと増加しているか気になる場合は1か月児健診までは1~2週間に1回程度、それ以降は2週間から1~2か月程度の間隔で計測するとよいでしょう。ご家庭にスケールをお持ちでない場合は、地域の保健センターなどで計測できるところもあります。
また、母子健康手帳にある赤ちゃんの成長の目安である「身体発育曲線」のグラフに体重や身長を記入して、成長曲線のカーブに沿っているかを確認してみましょう。おむつなどの重さは差し引いて計測することをお忘れなく。成長曲線に沿って、体重が順調に増えていればよいと考えましょう。発育曲線から大きく外れるときは、医師に相談して適切な対応を取りましょう。(※4)
(※1)(※2)(※3)(※4):厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdfを参考に作成
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