離乳⾷を⾷べない時はどうすればいい?便秘になった時の対処法もご紹介

 
お子さんが離乳食を食べてくれないと悩むパパやママは少なくないでしょう。一生懸命作ったのに食べてもらえないのは悲しいものですが、何かお子さんなりの理由があるのかもしれません。対策を考えつつ、ちょっと工夫をしてみましょう。また、離乳食を始めて間もない時期や、離乳食のステップを進めた時期などには、便秘に悩まされるお子さんもいます。今回はお子さんが離乳食を食べない時の工夫と便秘対策を紹介します。

子どもが離乳食を食べないのはなぜ?

お子さんが離乳食を食べない、それにはいくつかの理由が考えられます。

食べ物に対する抵抗がある

多くの食べ物は赤ちゃんにとって、はじめて目にするもの。そのため、スプーンにのせられた離乳食を見ても、食べ物なのかどうかの区別もつかないことがほとんどです。「何だろう?」と不思議そうな表情をしたり、拒絶反応を示したりすることも多く、最初からニコニコして食べるわけではありません。
大人でも、よくわからないものを口に入れられると恐怖心を感じ、思わず口から出してしまうこともあるでしょう。赤ちゃんもそれと同じように、慣れるまでは食べ物を拒絶することが少なくありません。

食べ物への興味がない

食べ物=おいしいものというイメージもないため、食べ物自体に興味を感じていない赤ちゃんもいるでしょう。食べ物や食べることに慣れていないうちにそうした反応があるのは、ごく自然なことといえます。
そのように、最初は食べ物に興味がない赤ちゃんの、食べ物への好奇心を育てたり、食事の楽しさを教えたりするのも離乳食の大切な役目のひとつです。

おなかが空いていない

まだおなかに母乳やミルクが残っていて、おなかが空いていないため、食べ物に興味を示さないことも考えられます。
散歩をしたり遊んだり、お子さんの活動量が増えると、おなかが空いて食べ物に興味を示すこともあるでしょう。また、生活のリズムが安定するようになると食事を食べるようになるお子さんもいるようです。

「お子さんが離乳食を食べない」という悩みは、よく耳にします。心配かもしれませんが、あまり焦らず、「こんなものかな」と思って受け止めることも必要です。
また、この後に紹介する工夫を試してみると、少しずつ食べるようになってくれるかもしれません。

離乳食を食べない時に試したい工夫

大人がおいしそうに食べる姿を見せる

パパやママなど身近な大人が食事をおいしそうに食べる姿は、お子さんが食べ物に興味を持つきっかけになるといわれています。子どもは、大人の様子を見てまねをするもの。おいしそうに食べる様子を見せてあげると、赤ちゃんも食べることに興味を持ち、離乳食を食べたくなるかもしれません。

唇や頬をさわる

唇や頬などをさわったり指で刺激したりすると、口周りの筋肉が刺激され、食べることへの興味を持ちやすくなることがあるそうです。同様に、おもちゃなどを自由になめさせて、唇を刺激することも大切といわれています。ほっぺたをつつくなどして赤ちゃんと一緒に遊んでいると、知らず知らずのうちに食への興味がわいてくることでしょう。

子どもが好みやすい食べ物を試す

かぼちゃ、バナナやメロンなどの果物、加糖のヨーグルトのように甘味、そして、うま味が多い食べ物は子どもが好みやすいといわれています。なかなか食が進まないお子さんには、アレルギーの問題がなければ、こうした食べ物をすすめてみてもよいでしょう。おいしいと感じて食べることが楽しくなるかもしれません。

手づかみで食べさせる

指でつぶせる程度のかたさのものが食べられるようになる、離乳中期くらいの月齢であれば、スティック状にした煮野菜などをお皿に置いて、手で触らせたり持たせたりしてみるのもよいでしょう。スプーンで食べさせようとすると拒否するのに、手を使わせると食べ物に興味を示すようになったというお子さんもいるようです。必ず大人がそばにつき、誤嚥、窒息に注意しながら試してみるのもひとつの方法です。

離乳食を食べなくても、母乳や育児用ミルク、フォローアップミルクを飲んでいれば、必要な栄養や水分は摂取できていることがほとんどです。お子さんの様子を見ながら、少しずつすすめていきましょう。

離乳食で便秘に?困った時の対処法

離乳期には、「食べない」というお悩みのほか、「便秘になる」というお悩みを耳にすることもよくあります。
離乳期のお子さんは、内臓のはたらきが未熟なため、離乳食が始まると一時的に便秘を起こすことが少なくありません。お子さんに「便秘かな?」と思われる兆候があれば、以下のことを参考に様子を見たり、対処したりしてみましょう。

機嫌が良ければ様子を見ていてOK

排便のタイミングには個人差があり、必ずしも毎日排便があるわけではありません。2~3日に1回でもスムーズに排便ができていて、食欲もあるのなら、便秘とは考えなくてよいでしょう。元気で機嫌良く過ごせているのなら過度に心配せず、様子を見ておきましょう。

水分摂取と食物繊維を組み合わせた便秘対策

「便が出なくてちょっと苦しそう」という場合は、食事を工夫して、便秘の対策してみましょう。
離乳期のお子さんの便秘対策には、まず水分摂取を心がけることが大切です。
入浴後や散歩の後などの水分を欲しやすいタイミングを中心に水や麦茶を飲ませたり、月齢にもよりますが、りんご、みかん、プルーンなどの100%果汁を倍に薄めたものを、1日30mlを目安に飲ませたりしてみるとよいでしょう。果物に含まれる糖分やペクチンという成分には、便を軟らかくするはたらきがあります。

また、離乳食の食材を水分と食物繊維を多く含むものにするのもよいでしょう。例えば、よく煮たさつまいもとりんごをすりつぶしたもの、とうもろこしやごぼうなどの繊維質が多い野菜を取り入れたもの、果物とヨーグルトをあえたものなどを、月齢や離乳食の進み具合に応じて与えてみましょう。
離乳完了期であれば、里いもや長いもなどのいも類、納豆、きな粉、海藻類(わかめ、ひじき、のり、寒天など)、オクラやモロヘイヤなどの野菜、こんにゃく類、きのこ類などを増やしていくのもよいでしょう。

なお、なかにはまれですが、腸の形や機能に異常があって便秘になっているケースも考えられます。1週間以上の便秘が何度も続くといった場合は、かかりつけの小児科に相談してみることをおすすめします。

参考:公益財団法人 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ

離乳食が進まない時は

離乳期のお子さんは、食べるようになったと思ったのにしばらくすると食べる量が減るといったような「むら食い」があるのが普通です。そのため、離乳食がスムーズには進まず、パパやママがやきもきしてしまうこともあるでしょう。
加えて、この時期のお子さんは胃などの消化器がまだ小さく、機能も未熟なため、大人のように食事だけで成長に必要な栄養を摂ることが難しいこともあります。
離乳食が進まず、栄養バランスが心配という場合、育児用ミルクまたはフォローアップミルクを活用して上手に補えれば、パパやママの心配を少なくできるかもしれません。
母乳やミルクから離乳食に移行しはじめるころから幼児期までのお子さんは、心身の発達や成長が著しく、将来にわたる発育の過程において大切な時期にあります。そうした時期の栄養補助として、育児用ミルクまたはフォローアップミルクの活用も検討してみてください。

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