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主な学会発表2023年度
Presentation
○印:発表者
2023年度内容
発酵乳の香りが認知機能に与える効果
- 発表場所:
- 第77回日本栄養・食糧学会大会
(北海道 札幌コンベンションセンター)
2023.5.12-14 - 発表者:
- ○小長井ちづる1)、持地恭子2)、清田麻衣3)、坂上麻子2)、小倉朋子2)
- 所 属:
-
- 1)十文字女大・健康栄養
- 2)雪印メグミルク(株)・ミルクサイエンス研究所
- 3)雪印メグミルク(株)・機能性食品事業部
- 要 約:
- 発酵乳の香りが脳機能に与える影響を、脳機能の安定度を反映する脳波成分のα波および認知機能を反映する脳波であるP300の測定により明らかにした。発酵乳の香りを吸入している場合は、未発酵乳の場合に比しP300潜時が有意に短くなり、蒸留水の場合よりも短い傾向にあった。発酵乳の香りには、認知機能を賦活する効果があることが示唆された。「『第77回日本栄養・食糧学会大会要旨集』より転載」
乳の新しい価値を創造する研究開発
- 発表場所:
- 第46回日本基礎老化学会大会
(神奈川県 パシフィコ横浜ノース)
2023.6.16-18 - 発表者:
- 中川久子
- 所 属:
- 雪印メグミルク株式会社 ミルクサイエンス研究所
- 要 約:
- 企業の老化研究シンポジウムにて、乳の成分やその機能の可能性について示し、当社MBP(乳塩基性タンパク質)による骨の健康増進作用についての取り組みを中心に、乳による老化制御への挑戦を紹介した。「『第46回日本基礎老化学会大会要旨集』より転載」
プレーンヨーグルトに含まれる香気成分の認知機能賦活効果
- 発表場所:
- 日本食品科学工学会第70回記念大会
(京都府 京都女子大学)
2023.8.24-26 - 発表者:
- ○小長井ちづる1、持地恭子2、清田麻衣2、坂上麻子2、小倉朋子2
- 所 属:
-
- 1十文字学園女子大
- 2雪印メグミルク(株)
- 要 約:
- プレーンヨーグルト中の主要な香気成分である酪酸、酢酸、ジアセチルについて、単体の香りを嗅いでいる際の認知機能の変化を観察した。ジアセチルの香りは認知機能を賦活し、主観的にも思考力を高めることが示された。
Intake of Lactobacillus paragasseri SBT2055 improves subjective symptoms of common cold in healthy adults: RCT
- 発表場所:
- 14th International Symposium on Lactic Acid Bacteria
(Hotel Zuiderduin, Egmond aan Zee, The Netherlands)
2023.8.27-31 - 発表者:
- Eiji Kobatake1, Yoshitaka Iwama2, Toshinobu Arai3, Nobuhiko Shioya4, Mai Kise5, Toshihide Kabuki1
- 所 属:
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- 1Milk Science Research Institute, MEGMILK SNOW BRAND Co., Ltd.
- 2Nihonbashi Cardiology Clinic
- 3Research & Development Planning Dept., MEGMILK SNOW BRAND Co., Ltd.
- 4KSO Corporation
- 5Products Development Dept., MEGMILK SNOW BRAND Co., Ltd.
- 要 約:
- 乳酸菌Lactobacillus paragasseri SBT2055の摂取が、健康な成人の一時的な体調変化に影響を与えるかランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験によって評価した。その結果、L. paragasseri SBT2055を含む発酵乳を摂取した被験者では、摂取期間中の風邪様症状の発生が抑制された。これより、L. paragasseri SBT2055の摂取は正常な免疫機能を維持し、健康な人の体調の維持に役立つことが示唆された。
食品の機能研究におけるモデル生物の利用について
- 発表場所:
- 酪農科学シンポジウム2023
(福島県 コラッセふくしま)
2023.9.1 - 発表者:
- 小林俊二郎、神太郎、田中勝
- 所 属:
- 雪印メグミルク株式会社 ミルクサイエンス研究所
- 要 約:
- 名古屋大学と当社の産学協同研究講座で行った、線虫やショウジョウバエなど「モデル生物」を用いた食品の機能研究の成果を紹介した。
キャノーラ油と米ぬかワックス(RBX)で構成されたオレオゲルを用いた W/O エマルションの安定性評価
- 発表場所:
- 日本油化学会第61回年会
(高知県、高知工科大学 永国寺キャンパス)
2023.9.7-9 - 発表者:
- 仲野駿1、小泉晴比古1、伊藤祐輔2、鈴木愛2、田中礼央2、上野聡1
- 所 属:
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- 1広島大学大学院 統合生命科学研究科
- 2雪印メグミルク株式会社 ミルクサイエンス研究所
乳児の気管支炎の罹患と関連する母乳中の糖質成分の解析
Analysis of the relationship between the carbohydrates in human milk and bronchitis in infants
- 発表場所:
- 第42回日本糖質学会年会
(鳥取県 とりぎん文化会館)
2023.9.7-9 - 発表者:
- 〇辻森祐太1、山口敏幸2、高橋朋樹1、福留博文2、樋口淳一2、酒井史彦2、上野宏1, 2、鳥羽保宏1
- 所 属:
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- 1雪印ビーンスターク(株) 商品開発部
- 2雪印メグミルク(株) ミルクサイエンス研究所
乳児の気管支炎の予防に関連する母乳のα2,6ジシアロ二本鎖N結合型糖鎖の解析
Analysis of α2,6-disialylated biantennary N-glycans in human milk related to preventing bronchitis in infants
- 発表場所:
- 第42回日本糖質学会年会
(鳥取県 とりぎん文化会館)
2023.9.7-9 - 発表者:
- 〇山口敏幸1、辻森祐太2、福留博文1、樋口淳一1、高橋朋樹2、上野宏1, 2、鳥羽保宏2、酒井史彦1
- 所 属:
-
- 1雪印メグミルク(株) ミルクサイエンス研究所
- 2雪印ビーンスターク(株) 商品開発部
乳化剤添加によるヤシ油界面の分子挙動
- 発表場所:
- 第74回コロイドおよび界面化学討論会
(長野県 信州大学 長野(工学) キャンパス)
2023.9.12-15 - 発表者:
- ○小渕諒介1、鍵山嘉英1、金子渉2、花澤智仁2、宮前孝行1
- 所 属:
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- 1千葉大院理工
- 2雪印メグミルク株式会社
油脂界面における乳化剤添加の効果
Impact of the emulsifiers on the coconut oil/water interfaces
- 発表場所:
- 第17回分子科学討論会2023大阪
(大阪府 大阪大学豊中キャンパス)
2023.9.12-15 - 発表者:
- 宮前孝行1,2,3, 小渕諒介1, 鍵山嘉英1, 金子渉4, 花澤智仁4, Dana Glikman5, and Björn Braunschweig5
- 所 属:
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- 1千葉大院
- 2千葉大分子キラリティ
- 3千葉大ソフト分子
- 4雪印メグミルク
- 5University of Münster
Evaluation of w/o Emulsion with Oleogels Combined with Canola Oil and Rice Bran Wax
- 発表場所:
- 19th Euro Fed Lipid Congress and Expo
(Poznan · Poland)
2023.9.17-20 - 発表者:
- Shun Nakano1, Haruhiko Koizumi1, Yusuke Ito2, Ai Suzuki2, Leo Tanaka2, and Satoru Ueno1
- 所 属:
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- 1Graduate School of Integrated Sciences for Life, Hiroshima University
- 2Milk Science Research Institute, Megmilk Snow Brand, Co., Ltd.
Behavioral screening in Drosophila melanogaster identifies sleep-promoting effects of Bifidobacterium adolescentis SBT2786
- 発表場所:
- IDF World Dairy Summit 2023
(USA, IL, Chicago, McCormick Place Lakeside Center)
2023.10.16-19 - 発表者:
- H Murakamiab, T Koab, A Kamikouchia, H Ishimotoa, S Kobayashiab
- 所 属:
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- aNagoya University
- bMegmilk Snow Brand Co., Ltd.
N/O-glycan analysis and relative quantification with label-free LC/MS in Japanese human milk
- 発表場所:
- IDF World Dairy Summit 2023
(USA, IL, Chicago, McCormick Place Lakeside Center)
2023.10.16-19 - 発表者:
- T. Yamaguchia, H. Fukudomea, J. Higuchia, T. Takahashib, Y. Tsujimorib, H. Uenoa,b, Y. Tobab, F. Sakaia
- 所 属:
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- aMilk Science Research Institute, Megmilk Snow Brand Co., Ltd.
- bResearch and Development Department, Bean Stalk Snow Co., Ltd.
食品混合ゲルのフラクタル次元解析
Fractal dimension analysis of food mixture gels.
- 発表場所:
- 第71回レオロジー討論会
(愛媛県 松山市総合コミュニティセンター)
2023.10.19-20 - 発表者:
- 井坂太一1、三角恭平1、花澤智仁1、萩原知明2
- 所 属:
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- 1雪印メグミルク
- 2東京海洋大学
Effects of emulsifiers at the coconut oil interface
- 発表場所:
- 第9回SFG研究会(9th SFG symposium)
(東京都 東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館 コラボレーションルーム / メディアホール)
2023.11.12-13 - 発表者:
- Ryosuke Obuchi1, Yoshihide Kagiyama1, Wataru Kaneko2, Tomohito Hanazawa2, Takayuki Miyamae1
- 所 属:
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- 1Chiba Univ.
- 2Megmilk Snow Brand Co., Ltd.
Exploration of D-amino acid producing lactic acid bacteria by bioassay using Bacillus subtilis mutants.
- 発表場所:
- BACELL2023
(兵庫県 神戸市商工会議所)
2023.11.20-23 - 発表者:
- Shigeki Kada, Shun Obuchi, Mari Miyamoto, and Yasuyuki Seto
- 所 属:
- Milk Science Research Institute, Megmilk Snow Brand Co., Ltd.
- 要 約:
- ポストバイオティクスとしての利用が期待されるD-アミノ酸は、発酵食品に豊富に含まれており、微生物の作用によって生産される。枯草菌変異株によるバイオアッセイ系を新たに開発し、当社の乳酸菌株について脱脂乳培養物中でD-アミノ酸を生産する菌株を探索した。その結果、プランタラム種に分類される菌株を新たに見出した。
Aberrant neuronal hyperactivation causes an age- and diet-dependent decline in associative learning behavior.
- 発表場所:
- 日本生理学会
第4回山梨大学先端脳科学特別教育プログラムー山梨GLIAセンター国際シンポジウム
(山梨県 山梨大学大村智記念学術館大村記念ホール)
2024.2.21 - 発表者:
- Binta Maria Aleogho1,2*, Mizuho Mohri2, Moon Sun Jang3, Sachio Tsukada2,4, Yana Al-Hebri2, Yuki Tsukada3,5, Ikue Mori3, and Kentaro Noma1,2
- 所 属:
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- 1Grp. of Microbial Motility, Dept. of Biol. Sci., Grad. Sch. of Sci., Nagoya Univ.
- 2Grp. of Nutritional Neurosci., Neurosci. Inst., Grad. Sch. of Sci., Nagoya Univ.
- 3Grp. of Mol. Neurobiol., Neurosci. Inst., Grad. Sch. of Sci., Nagoya Univ.
- 4Milk Sci. Research Inst., MEGMILK SNOW BRAND Co., Ltd.
- 5Grad. Sch. of Sci. and Tech., Keio Univ.
植物性素材中でD-アミノ酸を生産するLactiplantibacillus plantarumの遺伝学的な特徴に関する解析
Genetic characteristics of Lactiplantibacillus plantarum producing D-amino acids in plant based-material.
- 発表場所:
- 日本農芸化学会2024年度大会
(創立100周年記念大会)
(東京 東京農業大学 世田谷キャンパス)
2024.3.24-27 - 発表者:
- ○加田茂樹、大淵俊、宮本真理
- 所 属:
- 雪印メグミルク(株) ミルクサイエンス研究所
- 要 約:
- ポストバイオティクスとしての期待が高まっているD-アミノ酸について、植物性素材中で高生産する当社保有のプランタラム種菌株の遺伝学的な特徴を解析した。その結果、マルチローカス遺伝子解析により、食品由来の菌株が多く含まれる系統よりも糞便由来の菌株が多く含まれる系統の方がD-アミノ酸を高生産する傾向にあることが確認された。「『日本農芸化学会2024年度大会要旨集』より転載」
乳素材から調製したシアリル糖ペプチド濃縮物の記憶維持効果
Milk-derived sialylglycopeptide concentrate affects memory retension
- 発表場所:
- 日本農芸化学会2024年度大会
(創立100周年記念大会)
(東京 東京農業大学 世田谷キャンパス)
2024.3.24-27 - 発表者:
- 〇高梨直也、鳴海佳輔、山口敏幸、福留博文、中川久子、郷田雅之、小林俊二郎
- 所 属:
- 雪印メグミルク(株) ミルクサイエンス研究所
- 要 約:
- 乳由来シアリル糖ペプチド濃縮物は、線虫の短期連合学習記憶を維持する効果を確認した。その効果は遊離のシアル酸よりも高いことなどから、学習記憶の維持にはシアリル糖ペプチド濃縮物の糖鎖構造が寄与している可能性が示唆された。「『日本農芸化学会2024年度大会要旨集』より転載」
乳由来シアリル糖ペプチドに含まれるシアル酸含有O結合型糖鎖の定性および定量分析
Qualitative and quantitative analysis of sialylated O-glycans in milk-derived sialylglycopeptide concentrate
- 発表場所:
- 日本農芸化学会2024年度大会
(創立100周年記念大会)
(東京 東京農業大学 世田谷キャンパス)
2024.3.24-27 - 発表者:
- ○樋口淳一1、黒河内政樹2、三塚翔1、石田祐子1、福留博文1、野々山典子1、山口敏幸1、水野真盛2、郷田雅之1、酒井史彦1
- 所 属:
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- 1雪印メグミルク(株) ミルクサイエンス研究所
- 2(公財)野口研究所 糖鎖有機化学研究室
LC/MSによる日本人の母乳中のペプチドの網羅的分析
Peptidome analysis with label-free LC/MS in Japanese human milk.
- 発表場所:
- 日本農芸化学会2024年度大会
(創立100周年記念大会)
(東京 東京農業大学 世田谷キャンパス)
2024.3.24-27 - 発表者:
- 〇津田智弘1、野尻恵資2、鈴木菜那1、日暮聡志2、上西寛司1
- 所 属:
-
- 1雪印メグミルク株式会社
- 2雪印ビーンスターク株式会社
ヒト腸内細菌Phocaeicola dorei JCM 13471T由来2ドメイン型アラニンラセマーゼの組換えタンパク質発現と酵素学的性質の解析
Two-domain alanine racemase from human gut bacterium, Phocaeicola dorei JCM 13471T;expression of the recombinant protein and characterization of enzymological properties
- 発表場所:
- 日本農芸化学会2024年度大会
(創立100周年記念大会)
(東京 東京農業大学 世田谷キャンパス)
2024.3.24-27 - 発表者:
- ○牟田口祐太1、塚原拓也2、加田茂樹2
- 所 属:
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- 1秋田県大生資
- 2雪印メグミルク(株) ミルクサイエンス研究所
- 要 約:
- 腸内細菌叢で生産されるD-セリンは腎臓保護作用等を持つことが報告されている。日本人腸内優勢細菌種であるフォーカイコラドレイは、セリンラセミ化活性を持ち、D-セリンを生産する。D-セリン生産酵素の候補の1つであるアラニンラセマーゼは、フォーカイコラドレイのゲノム上に他の酵素と相同性のあるタンパク質と融合した2ドメイン型としてコードされている。本酵素を組換え体として発現させたところ、アラニンだけでなくセリンのラセミ化活性を持つことを初めて見出した。「『日本農芸化学会2024年度大会要旨集』より転載」
乳素材シアリルグリコペプチド濃縮物のムンプスウイルス感染阻害効果
The inhibitory effect of milk-derived sialylglycopeptide concentrate on mumps virus infection
- 発表場所:
- 日本薬学会第144年会
(神奈川県 パシフィコ横浜)
2024.3.28-31 - 発表者:
- 〇鈴木俊輔1、高橋忠伸1、紅林佑希1、小長谷皇文1、山口敏幸2、小畠英史2、酒井史彦2、新井利信2、冠木敏秀2、南彰1、竹内英之1
- 所 属:
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- 1静岡県大薬
- 2雪印メグミルク(株) ミルクサイエンス研究所
- 要 約:
- 乳素材シアリルグリコペプチド濃縮物が、おたふく風邪の原因ウイルスであるムンプスウイルスに対して感染防御作用を示すか評価した(in vitro)。その結果、シアリルグリコペプチド濃縮物はムンプスウイルスの細胞への結合を阻害することで感染防御に働くことが示唆された。この結果より、シアリルグリコペプチド濃縮物がウイルス感染防御に役立つ可能性が期待された。「『日本薬学会第 144 年会要旨集』より転載」