2012年2月
昨年暮れ、ロンドンの有名レストランで、私にとって生まれて初めての「料理修行」という経験をしました。NHKのドキュメント番組がそのようすを取材しています。慣れない厨房、交わされるのは当然のことながら英語のみという状況で、神経はピーンと張りっぱなし。すべての収録が終わったあと、できることならもう一度、あらためて修行に来たいと思いました。プロの世界はとても厳しいものでしたが、学びたいこともいっぱいでした。厨房での作業は、時間を区切って手早く確実に。終わればきれいに拭き清め、次の作業に場所をあける……。その中で料理長ジェラールは、的確な指示をしながら自分のイメージする料理をてきぱきと仕上げていました。コック服に白いエプロンをきゅっと締め、後ろにキッチンクロスをはさむ彼の姿も印象的でした。なぜ後ろなのかなと思いましたが、実際に真似てみると、正面がすっきりしてこのほうが作業しやすく、背筋もしゃんと伸びるような心持ちです。果たしてそれで合っているかどうかは次回、聞いてみたいと思います。
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