アップルパイを焼く間中、キッチンにはバターやりんご、シナモンの甘い香りが広がります。ピザやグラタンはチーズのこうばしく焼けるにおいに食欲が湧いてきます。このおいしい香りに引き寄せられて家族は自然とキッチンに集まり「なに作ってるの」「もう食べられるの」そんな会話からお茶の時間が始まったり、ワイン片手に夕食が始まったり。そういう気楽で温かい空気がオーブン料理の楽しさのような気がします。オーブンは機種によってクセがあるものです。使う時は、前もって設定温度に予熱しておくのが原則で、とくにケーキなどは生地がいい状態のときに焼き始めれば上手に焼き上がります。だから手持ちの機種が予熱にどれくらい時間がかかるか知っておくと料理を始めるタイミングがわかります。オーブンと電子レンジが１台の場合は、レンジの作業はその前に済ませておくことも忘れないでください。天板にクッキングペーパーを敷いておくと生地が流れたり、脂がはねそうな料理もあと片づけが簡単です。高温になるので、ミトンや厚手の鍋つかみなどを用意して。キッチンを離れるときは、お気に入りのタイマーを持ち歩いてときどき焼き具合をチェックしに戻っています。