毎年のことですが12月は忙しい月です。クリスマスはわが家の一大イベントで数週間前から飾りつけやプレゼントの準備を始めます。おもてなしも何回かあり、念入りな掃除や暖炉の支度、お墓参り、年賀状書き、買い出し、おせち作りと大みそかまで予定は目白押し。そんなときこそ私は、豚肉のみそ漬けを焼いて野菜のつけ合わせに白ごはんといったふだん通りの献立をなるべく心がけています。
わが家の庭ではピラカンサが今年も赤い実をたくさんつけました。そばに植わったヒイラギにも赤い実がつき、鉢植えのゆずやレモンの実は黄色く色づいています。大半の草木がすがれて休眠に入った冬の庭で、明るい色の実ものが私に元気をくれます。ピラカンサをひと枝切って丸めたリースをキッチンにかければ少しだけクリスマス気分です。12月はクリスマスを心待ちにしている夫のために、いつも早めに準備を始めています。今年のツリーを決めてオーナメントを揃えたり、小さな飾りものをさりげなくコーナーに置いたり、クッキーを焼いたり。プレゼントのラッピングにも赤い実は役に立ちます。
庭の赤い実を食べに鳥もやってきます。ムクドリかヒヨドリだと思うのですが、時間になるとやってきておなかがいっぱいになるといなくなります。一年前は年が明けてまもなくのこと、4羽の鳥がやってきて少し残っていたピラカンサの実をすっかり食べ尽くしていきました。今年も余すところ1か月。変化する庭をときどき眺めながら、忙しくも楽しい毎日を元気に過ごしたいなと思っています。
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