2011年10月
私がここまで器好きになったのは、料理の仕事を始めたことがきっかけです。初めのうちは器にどれくらい余白を取って料理を盛るかもわからず、ベテランのカメラマンにたずねたこともありました。「栗原さんがいいと思うように盛ればいいんだよ」という優しいアドバイスのおかげで、料理の仕事に自分らしさを見つけられました。器への興味も増し、同じ料理でも器が変わると見え方が違うことや、コーディネートの楽しみ方なども少しずつわかってきました。私の料理の撮影では、手持ちの器を使うのが基本です。うちの食器棚に並ぶのはどれも私が好きで集めた器なので、私が作る料理には自然と合います。最近のお気に入りは、京都の陶芸家、藤塚光男さんの作品で、白い器とコーディネートして使いたい紺色の器。ルリ釉よりも濃い色です。きりっと締まった色合いは和風にも洋風にも使えます。
おすすめリンク
-
メンバー登録メルマガのお届け、メンバー限定プレゼントなど