骨マガジン vol.25

気になるキーワード「骨密度」。上手なお付き合いの仕方とは?

気になるキーワード「骨密度」。上手なお付き合いの仕方とは?

女性の方が骨密度は減少しやすい

骨の強さや詰まり具合は、骨密度によって評価されます。骨密度とは、骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分のつまり具合を表した数値で、骨の単位面積 (cm2)当たりの骨塩量(g)で算出されるものです。
骨密度は骨粗しょう症の診断基準としても利用されており、整形外科で受診可能なDXA(デキサ)法によって測定される骨密度が世界中で標準的に用いられています。
また、骨密度は男女とも加齢によって減少することが確認されており、男性よりも女性のほうが減少の度合いは大きいといわれています。これは、女性は男性と比べて骨格が小さく蓄えられている骨量が少ないこと、閉経後に女性ホルモンが減少し、骨をこわす破骨細胞の働きが活発になることなどが原因に挙げられます。
骨は、破骨細胞によって古い骨が溶かしだされる(骨吸収)と同時に、骨芽細胞によって新しい骨が作られる(骨形成)ことで、バランスが保たれています。
この骨の代謝バランスが崩れ、骨形成よりも骨吸収が上回る状態が続くことで骨密度が減少しその結果、骨粗しょう症等を引き起こすようになるのです。

骨粗しょう症を防ぐための3つのポイント

骨粗しょう症を防ぐための3つのポイント

骨粗しょう症の発生リスクを抑えるポイントとして以下のような生活習慣の改善が挙げられます。

①食生活の改善
1日3回、規則正しく、バランスのとれた食事とともに、牛乳・乳製品を適量摂るようにしましょう。

②生活習慣の注意
極端な食事制限(ダイエット)や喫煙、過度の飲酒は避けましょう。

③運動習慣について
運動による適度な負荷は、骨を丈夫にします。運動不足に注意し、適度な日光浴を心がけましょう。

これらはご自身で意識すれば管理できる項目ですが、骨粗しょう症発症のリスクにはこれ以外にも加齢や性別に起因するもの、骨折や閉経等のご自身では管理できないものもあります。

骨密度の維持・改善のコツは、気長に向き合って行くということでしょう。
ぜひ、定期的な骨密度検査でご自身の状態を正しく把握していただき、毎日の生活にちょっとした努力や工夫を加えながら、気長にかしこくお付き合いしていきたいものです。

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