骨マガジン vol.3

転ばぬ先の杖!?早めの対策が大切!

骨粗しょう症は気づかないうちに進行している

「ちょっと転んだだけなのに骨折したの…」

若い時は転んでも打撲ですんだはずが、50代に差しかかった頃からは、骨折してしまうことも珍しくありません。それは骨粗しょう症によって、骨がもろくなってきているからかもしれません。特に女性は50代以降、新しい骨をつくるのに深く関わっている女性ホルモンの分泌量が減少してきます。そのため、骨密度が低下し、骨粗しょう症のリスクも高まってしまうのです。

しかも、骨粗しょう症は気づかないうちに進行していることが多く、骨密度の検査を受ける人も多くないのでなおさらです。仮に骨密度の低下が進み、何の対策もしなければ、転んだ際に骨折したり、腰痛だと思って病院に行くと、実は圧迫骨折をしていたりということも十分あり得ます。

50歳以上の女性の約4人に1人が骨粗しょう症?

骨折のリスクは、骨密度によっておおよそ把握できます。20-40代の平均骨密度の70%以下になると、骨折のリスクが大きい骨粗しょう症と診断されます。ちなみに同年代の平均値だからといっても、けっして安心できません。

実際、加齢とともに骨粗しょう症による骨折リスクは高まります。

推定では骨粗しょう症の患者は1000万人を超えているといわれ、実に、50歳以上の女性の約4人に1人が骨粗しょう症ともいわれています。

男女問わず、早めの対策を

骨粗しょう症は女性に多い病気ですが、男性もけっして無縁ではありません。女性と比べると、男性は骨格が大きく、骨も太いため、骨量の貯蓄も多くあります。しかし、男性も60代頃から骨量が減少していき、それに伴い骨粗しょう症の危険性が高まってくるのです。また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病は骨粗しょう症の一因となるため、男女ともに気を付けたいものです。骨粗しょう症による骨折を防ぎ、いつまでも健康で過ごすためにも、男女問わず、早めの対策が必要であることは間違いありません。

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