骨マガジン vol.2
骨の健康に欠かせない大切な栄養素、カルシウム。牛乳・乳製品や小魚をはじめ、小松菜などの緑黄色野菜に多く含まれていることはよく知られていますね。
しかし、意外と知られていないのが、カルシウムは吸収されにくい栄養素だということです。食品の栄養素は、食べた量がそのまま体内に取り込まれるのではなく、一部は吸収され、残りは排出されてしまいます。
この吸収率は、食品によって差があります。食品ごとの吸収率を知って、効率良く毎日しっかりカルシウムを摂りましょう。
牛乳・乳製品は、カルシウムが豊富なだけでなく、吸収率が最も高い食品です。コップ1杯(200?)に含まれるカルシウムは227mgで、吸収率は40%。小魚や野菜に比べて、より多くのカルシウムを効率よく摂ることができます。
これは、牛乳中のカルシウムとリンのバランスが、カルシウムの吸収に理想的であるほか、乳糖やカゼインホスホペプチド(CPP※)の作用によるものと考えられています。
※ CPPは牛乳のたんぱく質を消化する過程で生成されます。
骨粗しょう症の予防には、1日に700~800mgのカルシウムを摂ることが推奨されています。不足しがちなカルシウムを効率よく、手軽に摂るには、牛乳・乳製品を上手に利用しましょう。