「食」は人が生きる上で続けられる、命を育むための最も大切な営みです。
「食べるということ」は、栄養を摂取することはもとより、命の恵みへの感謝の心、食料の生産から加工・流通・販売・調理など、私たちが食べ物を口にするまでに関わる全ての人々への感謝の心、そして、家族や地域社会とのコミュニケーション、食文化の継承など、「食」は私たちが生活するうえで、さまざまな大切なことを含み、成り立っています。
近年、日本人の食生活は急激に豊かになりましたが、生活者のライフスタイルの多様化に伴い、さまざまな商品やサービスが提供される一方、生活習慣の乱れからくる生活習慣病の増加や、子どもの朝食欠食、個食・孤食化、高齢者の栄養不足など、「食」を取り巻く課題は深刻化を増しています。
雪印メグミルクでは、コーポレートスローガン「未来は、ミルクの中にある。」のもと、さまざまな食育活動を通じ、「食の大切さと尊さ」、「牛乳・乳製品の価値」をお伝えすることを通じて、人々が明るく、健やかに暮らしていただくためのお手伝いをしたいと願っています。
食の大切さと尊さ
食べることは私たちにとって極めて大切であること。
特に、バランスのよい食事を摂り、自分の体を大切にするなど「5つの大切なこと」(※)を育み実践していくことが大切であること。
食べものは自然の恩恵を受けた尊い資源であること。
食べものは自然からの恩恵であり、他の生き物の尊い命をいただいて自分たちの生を繋いでいるということ。
※「5つの大切なこと」=「食べ物を選ぶこと」「食べ物の味がわかること」「料理ができること」「食べ物の命を感じること」「自分のからだを大切にできること」
牛乳・乳製品の価値
牛乳・乳製品は、日本人に不足している主な栄養素であるカルシウムを効果的に補う食品であること。
さらに、牛乳・乳製品は、「豊かな栄養価」や「おいしさ」を持ち、消費者の方々の豊かな食生活や健康づくりに貢献することができる大切な食べものであること。
そして、牛乳・乳製品は、乳牛の"命の恵み"を原料として、「牧場(酪農)」や「工場(製造工程、品質管理)」などの現場を経て、消費者に届けられる尊い食べものであること。
5つの大切なこと
食育は、栄養に関する知識だけを学ぶことではありません。
豊かな自然からいただく命の恵みの尊さを感じ、それを五感で味わう感性を養う、「食の大切さと尊さ」を学ぶことです。
雪印メグミルクでは、そのためには次の5つが大切なポイントと考えています。
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食べ物を選ぶこと
自分のからだにとって必要な食べ物はなんだろう。
バランスよく食べているか、食べ物を選び、判断できる知識を学びましょう。
牛乳やチーズには、カルシウムやたんぱく質がたくさん入っていますが、野菜や果物とバランスよく食べることで、不足しがちなビタミンCや食物繊維を補うことができます。 -
食べ物の味がわかること
食材は、育った土、水、空気などの環境や製造方法などで、味が異なります。
食べ物ひとつひとつの本来のおいしさがわかる味覚を育てましょう。
いろいろな食べ物を好き嫌いなく食べることで、さまざまな味覚が育成されます。チーズやヨーグルトにはいろいろな種類があります。味わい、食感、硬さ・・・、いろいろな乳製品との出会いが味覚を豊かにしていきます。 -
料理ができること
せっかく食材があっても、料理ができなければおいしく食べられません。
味はもちろん、色や香り、音など五感で「食」を楽しむ感性を養いましょう。
また会話などのコミュニケーションも楽しい食事から生まれます。牛乳や乳製品を使って、おいしい料理を作りましょう! -
食べ物の命を感じること
肉や魚、牛乳や卵のほか、野菜やお米も自然が育んだ命です。
食べ物に感謝する心を持ちましょう。
牛乳・乳製品は、お母さん牛が子牛のために出す大切な命の恵みで作られています。大切にいただきましょう。 -
自分のからだを大切にできること
体を作る時期、好き嫌いをしないで食べよう。
常に健康でいられるよう、体をコントロールする力を身に付けましょう。牛乳・乳製品にはカルシウムがたくさん入っています。そのカルシウムは丈夫な「骨づくり」に役立っています。