企業倫理委員会の専門部会の一つとして、消費者団体の代表者や消費者問題の有識者に雪印メグミルクグループの取組みに対して評価と意見をいただき、経営に反映させています。毎年、関東と関西で開催しています。
関東消費者部会
開催日
2023年11月29日(水)
議題
持続可能な酪農のためにできることについて
出席者
【社外有識者】(五十音順)
- 小笠原 むつみ 氏
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(サステナビリティ消費者会議)
- 河村 真紀子 氏
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(主婦連合会 会長)
- 小浦 道子 氏
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(東京消費者団体連絡センター 事務局長)
- 黒田 千鶴子 氏
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(公益社団法人 全国消費生活相談員協会 事務局長)
- 児玉 奈津子 氏
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(日本生活協同組合連合会)
- 澤木 佐重子 氏
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(公益社団法人 全国消費生活相談員協会 食の研究会代表)
- 清水 百合子 氏
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(横浜市消費者団体連絡会)
- 大道 不二子 氏
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(公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 東日本支部食部会代表)
- 廣田 浩子 氏
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(全国消費者団体連絡会)
【雪印メグミルク(株)】
- 板東 久美子
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(社外取締役、消費者部会 部会長)
- 畑本 二美
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(常務執行役員サステナビリティ担当、消費者部会 部会委員)
有識者からの主な意見
- 生乳生産や牛乳・乳製品の製造に携わる様々な人々の努力により安全なミルクが供給できていることや、牛乳・乳製品が健康に寄与することを、学校の食育やスーパーの店頭などで訴求すれば、価格が高くても消費者は納得し購入するのではないか。
- 牛乳の魅力は、健康に良く何よりもおいしく、調味料やお菓子作りにも使用できることである。また、以前より国民が摂取し続け自然由来の牛乳は、体に優しく、安全であると考える。食文化としての牛乳を守っていくためにも、牛乳の良さや栄養面を広くアピールすべきである。
- 家庭用スキムミルクなど栄養豊富な乳を使用した商品は備蓄に向いている。災害備蓄品として普及を目指すのはどうか。また、スキムミルクは高齢者の骨粗鬆症対策向けにも需要があるのではないか。
- 「北海道スキムミルク」は昔から大容量で、初めて使用する人には手に取りにくい。「雪印北海道バター」も容器形状が変わっておらず、切って使うのは面倒だと購入を控える人もいるのではないか。容器、容量を工夫し、需要拡大を図ってほしい。
- 経済性を求める人にとって低価格で栄養を満たせる商品は必要であり、牛乳・乳製品は低価格で栄養を満たせる商品として重要な役割があると思う。
- 自給率の低さの理由のひとつとしてこれまで人件費の高さが挙げられていたが、日本の人件費は、先進国の中で低い国になっており、10年20年30年先を考え、自給率をあげてコストを下げていくなど様々な工夫により需要を喚起してほしい。
- メーカーによる指定価格制度を設けてもよい。安価な商品を探し回ることなく、どこで購入しても同じ価格ということに安心感を抱く消費者もいるのではないか。
関西消費者部会
開催日
2023年12月1日(金)
議題
持続可能な酪農のためにできることについて
出席者
【社外有識者】(五十音順)
- 石田 昌夫 氏
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(公益財団法人 関西消費者協会 事務局長)
- 今久保 智子 氏
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(特定非営利活動法人 京都消費生活有資格者の会 副代表理事)
- 右近 裕子 氏
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(特定非営利活動法人 コンシューマーズ京都)
- 岡本 孝子 氏
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(なにわの消費者団体連絡会 事務局長)
- 辻 由子 氏
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(奈良県生活協同組合連合会)
- 中村 智惠美 氏
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(公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 西日本支部)
【雪印メグミルク(株)】
- 板東 久美子
-
(社外取締役、消費者部会 部会長)
- 畑本 二美
-
(常務執行役員サステナビリティ担当、消費者部会 部会委員)
有識者からの主な意見
- 成人年齢が引き下げにともない、中高生にしっかりとした消費者教育が行われている。牛乳や酪農をもっと身近に感じるために中高生のうちから知識や情報を習得させる食育が重要である。
- 牛乳を飲んで育った人は、自分の子どもにも牛乳を飲ませる。豆乳の場合も同様で、家庭での経験が将来の消費につながる可能性がある。
- 食料安全保障の観点で持続的な酪農を推進するために、酪農生産者や生産者団体、乳業メーカーが一緒になって牛乳の生産過程や価格形成の仕組み、酪農生産者の苦労などを伝え、子供たちが酪農の現状や牛乳の良さを知る機会を作って欲しい。子供たちの日本の酪農を支え、育てる意識を養ってほしい。
- アレルギーやカロリーなど健康に気を遣い豆乳を飲んでいるが、豆乳にはない牛乳・乳飲料の特徴をアピールした方が良い。温めた牛乳の美味しさもアピールすべきである。
有識者の意見を受けて
持続可能な酪農のために、牛乳・乳製品の持つ栄養をはじめとする価値について、今後も広く伝えていく必要があることに改めて気付かされました。これから多くの人々が飲み食べ続けられる牛乳・乳製品であるために、手に取り易さや使い勝手の良さなどの観点で工夫し選んでもらえる商品を提供していきたいと思います。