2023年3月、雪印メグミルク(株)は、UNDP(国連開発計画)ビジネスと人権アカデミーの有識者による、個別ガイダンスセッションに参加しました。
当社による人権デュー・ディリジェンスの取組みを紹介した後、専門家による助言を頂きました。
-
ヴァネッサ・ジマーマン 氏 -
梅津 英明 弁護士 -
佐藤 暁子 弁護士
有識者(オンライン参加)
- ヴァネッサ・ジマーマン 氏
-
(インターナショナル専門家、CEO, Pillar Two)
- 梅津 英明 弁護士
-
(国内専門家、森・濱田松本法律事務所パートナー)
- 佐藤 暁子 弁護士
-
(進行、UNDPビジネスと人権 リエゾンオフィサー)
雪印メグミルク株式会社
- 畑本 二美
-
(常務執行役員 サステナビリティ担当)
- 柴田 有
-
(サステナビリティ推進部長)
- 二階堂 真弓
-
(サステナビリティ推進部 担当部長)
有識者からの主な意見
ヴァネッサ・ジマーマン 氏
- 人権尊重に対する問題意識を高める取組みを推進しており、大変努力していることがわかった。
- パームの小規模農家と直接ダイアログを行ったことは素晴らしい取組みだが、それで、全ての問題が浮き彫りになるとは限らない。従って、労働者が安心して苦情を申し立てることができるグリーバンスメカニズムの整備を自社またはサプライチェーンの関係者とともに検討することが重要である。
- 人権影響評価について、第三者による実施は重要である。社内実施も可能ではあるが、適切な訓練を受け、利益相反の無い者が行う必要がある。
梅津 英明 弁護士
- 人権尊重の取組みについて、開示だけではなく本質を意識しており、実効性がある。日本企業の中では先進的であり、問題意識が高い。
- 国内でのミルリスト開示企業は数えるほどしかないため、積極的に取り組んでいると評価する。
- ダイアログの取組みに金銭的な支援が常にセットであると考える必要はなく、継続的な取組みで、顔が見える仕組みをつくることが大切である。
有識者からの評価・意見を受けて
当社グループの人権尊重の取組みについて、評価頂いたことに感謝致します。パームの小規模農家に対するフォローや今後の人権影響評価の方法など、人権デュー・ディリジェンスの進め方について、検討してまいります。