危機管理体制
雪印メグミルクグループは、経営に好ましくない影響を与えるリスクについて、生じる損失を最小にするとともに、未然に回避または影響を低減させるために、「雪印メグミルクグループ 危機管理基本方針」を定めました。経営の安定性を確保し、グループの健全かつ持続的な成長が可能な状態を維持することを目指します。
「危機管理」を次の2つに区分し、下記の体制図に基づき取り組んでいます。
リスクマネジメント
未然に防ぐ取組み・活動として全体を管理するグループリスクマネジメント委員会を設置し、リスクマネジメントの方向性などの確認を行います。各場所での運営・取組みは、委員会の方向性を受け、リスクアセスメントを推進し、日常のリスク管理を行います。
狭義の危機管理
グループに与える影響が大きい、または恐れのあるリスクが発生した場合には、雪印メグミルク内に対策本部を設置し、情報共有と迅速な対応を行えるようにします。また、発生したリスクは、速やかに報告し、雪印メグミルク内で定期的に開催しているリスク連絡会でグループ全社のリスク管理を行います。
品質事故対応
雪印メグミルク(株)は、日々のお客様からのお申し出から入手された商品の品質に関わる情報や、工場・店舗からのトラブル・苦情情報は、品質保証部に伝えられます。健康危害、法令違反、事故拡大など重大化する可能性があると判断された場合には、緊急品質委員会を開催し、事実関係を調査・把握し、速やかに必要な対応を講じます。委員会での検討の結果、新聞などでの告知回収など、会社経営上の速やかな決断が必要な場合は、社長を対策本部長とする品質事故対策本部を設置し、対応します。
内部通報制度
雪印メグミルクグループでは、グループ各社共通の社内通報相談窓口「雪印メグホットライン」と社外通報相談窓口「グループ社外(弁護士)ホットライン」を併設しています。
いずれも、法令違反、社内規定違反やハラスメントなどの重大な行為が発生した場合だけでなく、業務上のちょっとした疑問・相談・提案なども、制限を設けず受け付けています。通報に対しては、通報者の保護、プライバシーの保護を最優先としたうえで、調査および対応を行います。また、「サステナビリティ通信」などを活用し、従業員に対してホットラインの活用を呼びかけています。
「ホットライン」相談窓口が記載されたカードは、全従業員に配布
内容 |
2021年度 |
2022年度 |
2023年度 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
社内 |
社外 |
社内 |
社外 |
社内 |
社外 |
|
人間関係 |
20 |
4 |
30 |
0 |
32 |
4 |
品質 |
2 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
コンプライアンス |
1 |
0 |
3 |
1 |
1 |
1 |
職場での問題行動 |
5 |
0 |
5 |
2 |
10 |
0 |
社内制度や仕組みへの疑問 |
6 |
2 |
13 |
4 |
9 |
1 |
その他 |
2 |
0 |
1 |
1 |
9 |
0 |
合計 |
36 |
6 |
53 |
8 |
61 |
6 |
- 社内:雪印メグホットライン[グループ社内通報相談窓口]
- 社外:グループ社外(弁護士)ホットライン[社外通報相談窓口]
非常用発電機の設置
雪印メグミルク(株)では、停電時のインフラの維持、停電後の復旧を速やかに行うために、北海道内全7工場に非常用発電機を設置しました。これからも事業継続の能力強化に取り組んでいきます。
設置工場
- 札幌工場
- 興部工場
- 幌延工場
- 別海工場
- 大樹工場
- 磯分内工場
- なかしべつ工場
非常用発電機(大樹工場)
ソーシャルメディア 社内ガイドライン
ソーシャルメディア(SNS)の利用に関して、公式アカウント運営担当者向けと、従業員向けの2種類のガイドラインを設けています。従業員それぞれが雪印メグミルクグループの一員としての自覚を持ち、ソーシャルメディアの適切な利用を行うよう、啓発活動も実施しています。
その他、レピュテーションリスク(評判リスク)に対応するため、雪印メグミルクグループについてインターネット上で掲載・拡散されている情報に目を配っています。