青カビタイプ
ブルー・ド・ジェックス
Bleu de Gex:仏語表記
食べやすさ
高地(ジュラ)のブルーとも呼ばれる、山小屋で作られる優しい味のブルーチーズです。13世紀頃、サン・クロード修道院で作られてきたチーズ作りの技術がジュラの山で働く牧童たちに伝わって、できたチーズと言われています。1530年頃この地の支配者であった神聖ローマ皇帝のカール5世のお気に入りだったそうです。
1977年にAOP(原産地呼称統制)を取得した生産量の非常に少ないチーズで、生産農家の場所によって「ブルー・ド・ジェックス」のほかに「ブルー・ド・ジェックス・オー・ジュラ」、「ブルー・ド・セモンセル」の2つの名前を持ち、この3つの名前で一緒にAOPに登録されています。
原料乳 | 牛乳(無殺菌乳) |
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原産国 | フランス 東部 |
その他の名称 | ブルー・ド・ジェックス・オー・ジュラ、ブルー・ド・セモンセル |
見た目の特徴 | 表皮は薄く乾いている。ナイフを入れると、むっちりとした生地に大理石のような青カビが広がっている。 |
味の特徴 | 豊かなミルクの風味とほのかな苦み。 |
熟成期間 | 最低3週間 |
固形分中乳脂肪 | 最低50% |
主に、モンベリアード種の牛乳を使用します。(他にはピー・ルージュ・ド・レスト種の牛乳を使用。)温めたミルクに青カビとレンネット(凝乳酵素)を加え、ホエイ(乳清)を除去すると、カードができます。そのカードを布を敷いた型に入れ、脱水を促すため反転を繰り返します。塩づけは3~5日で行われ、その後表面から中心に針を刺し空気孔を空け12℃、80%の湿度の条件で定期的に反転させながら熟成させます。
産地は、フランス東部のジュラ山脈の高地です。
コンテと混ぜて作るチーズフォンデュが有名です。パンや果物を添え、軽食やワインのお供に。また、サラダに散らしたり、ソースやドレッシング、キッシュやグラタンに入れて楽しむのもおすすめです。ブルーチーズ独特のクセを楽しむチーズケーキにしても。茹でたじゃがいもとあわせたり、パンにのせてトーストしても。
相性がよいワイン
- 軽め~中程度のフルーティーな赤ワイン
- 甘口の白、甘口の酒精強化ワイン