チャレンジChallenge
生産という仕事への
「チャレンジ」
生産の仕事は雪印メグミルクの生命線。
ものづくりのやりがいや醍醐味は何か。
そしてプロジェクトの一部始終を見とどけた今、
「チャレンジ」することの大切さについて、
3人の若手社員に語ってもらいました。
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山本 友実
Tomomi Yamamoto
磯分内工場
製造課バター職場
2010年入社
(神経生理学、行動生理学)[仕事内容]
「雪印北海道バター」200g
「雪印北海道バター(10gに切れてる)」100gの充填に関わるラインオペレーター、
生産管理、機械メンテナンス業務 -
小笠原 祥智
Yoshitomo Ogasawara
磯分内工場
製造課粉乳職場
2013年入社(農芸化学)[仕事内容]
粉乳、液体クリームの製造に関わる
ラインオペレーター、機械メンテナンス業務 -
佐々木 龍一
Ryuichi Sasaki
磯分内工場
製造課バター職場
2013年入社(機械工学)[仕事内容]
「雪印北海道バター」200g
「雪印北海道バター(10gに切れてる)」100gの製造・充填に関わるラインオペレーター、
機械メンテナンス業務
*本インタビューは
新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で行いました。
*所属・記載内容は取材当時のものです。
Q1.生産の仕事とやりがい
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山本
さん -
「美味しい“ママのバター!”を作り続けたい」
バターの充填では商品の物性や包装の品質はもちろんのこと、例えば「雪印北海道バター(10gに切れてる)」であれば、切れてる部分の付加価値にまで気を配ります。現在「雪印北海道バター(10gに切れてる)」の生産は磯分内工場だけですので、生産が滞れば欠品という事態につながりかねません。だからこそ生産ラインの些細な機械音や作業環境の変化にも細心の注意を払ってラインの監視を徹底し、不具合箇所や注意点を事前に抽出し、機械を安定稼働させて品質の高い商品を提供していきます。また生産というと機械を動かすイメージが強いと思いますが、機械を動かすのは人間です。品質を守るためのルールの周知など他のオペレーターとのコミュニケーションを繰り返しています。そうして自分が生産に携わった商品を、娘がスーパーで見つけ、“ママのバター!”と叫んでいるのを見たときなどは、嬉しいことこの上ありません! -
小笠原
さん -
「トライアル&エラーを繰り返して成果を上げる」
“ママのバター”って言われたら、それは嬉しいですね!粉乳の仕事で言えば、安定した製造を求められるため、季節による生乳の成分変化を見落とさず、設備の微妙な調整を繰り返し行っています。責任を全うしていくには日々の変化を見落とさず、変化を見定めて迅速に対応しなければなりません。その中で自分の改善が作業の効率化や品質の安定に貢献したときは、やりがいを感じます。一筋縄ではいきませんが、何度もトライアル&エラーを繰り返しながら成果を上げていくことが、生産の仕事の醍醐味です。 -
佐々木
さん -
「改善を促し安定生産の継続を」
山本さんが仰るように、いつなんどきでもラインの監視を怠るわけにはいきません。生産設備の自動化で人の手は介入しなくても大丈夫と思いがちですが、製造現場では人間の判断が不可欠です。バターの製造では、原料となるクリームの脂肪率や静置時間が日々違うため、製造機内のバターの状態を常に注視して製造機のパラメーターを調整します。また製造したバターの微妙な固さの違いで、量目や形状が変化してしまうので、生産ごとに充填機を調整します。新棟が稼働しましたが改善の余地はまだまだあります。改善点を一つひとつ見直すことで、主力商品である「雪印北海道バター」を安定的に生産することが、私のやりがいです。
Q2.忘れられない体験
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山本
さん -
「バター新棟が稼働した瞬間」
私は阿見工場、磯分内工場と2場所で新工場の立上げに携わりましたが、立上げに関わったラインが、安定稼働しているのを見た時が忘れられません。見学コースから粛々と動くラインを眺めた時の感動は何回経験しても忘れられない体験です。立ち上げている最中はそれほど必死でしたから、張り詰めていた緊張が一気に解けたような、えも言われぬ感覚を味わいました。新型コロナの影響で、磯分内ではまだ見せてあげられてませんが、阿見工場で娘にラインを見せた時 “ここで働いてるの?!すごいね〜!” と目を輝かせて言ってもらえ、頑張ってきてよかったと思いました。 -
小笠原
さん -
「新棟立上げという貴重な体験」
山本さんと同じように、バター新棟が稼働した初日の製造です。製造工程のプログラム構築に携わっていたこともあり、プログラム通りに製造を始めたラインを見て、嬉しさと不安が半々のドキドキ感で一杯になりました。普段の仕事に携わっているだけでは、このようなドキドキ感は味わえないかもしれません。新棟立上げという貴重な体験が、これからの自分の成長に役立つことは間違いありません。 -
佐々木
さん -
「コロナ禍の困難を乗り越えた日々」
お二人に同感です!いくつもの困難をくぐり抜けて迎えた、バター初回生産の日のことは忘れられません。ライン試運転時には、コロナ禍で海外の製造機メーカーの技術者が来日できず、プログラム修正をリモートで行っていましたが、意図が上手く伝わらないことが多く、昼夜逆ほどの時差で身も心もへとへとでした。でも、とにかく仲間たちと前に進むことだけを一心に迎えたあの日、製造機がバターを作り始めた時の光景を、生涯忘れることはないでしょう。小笠原さんのドキドキに似た感覚、私も味わいました!
Q3.チャレンジの大切さ
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山本
さん -
「地道な取り組みが私を成長させた」
生産日はラインオペレーターとして、生産休止日には機械のメンテナンスと、充填に関わる仕事なら何でも行いますが、大学では生物学系の専攻で機械は未体験の分野でした。ネジの締め方、工具の名前ひとつすら分からない私には、生産の仕事はチャレンジの連続でした。バター新棟の建設に際しては、既存棟での生産を継続しながら、新棟の生産設備機器の立上げを並行して行うことになりました。そこで私は、新棟立上げ建設をサポートしつつ、既存棟での安定生産も継続させるという、二足のわらじを履いたのです。不足するマンパワーを補いながら、機械の不具合は起こさず、万全な品質を維持するための仕組みづくりに追われました。仕組みづくりに終わりはありません。本当にこれで大丈夫なの?と自問自答を繰り返した日々、その地道な取り組みが私を成長させたことは言うまでありません。また、手に職をつける一方で私は、妊娠出産を経て製造現場に復職した、数少ない女性社員の一人になりました。その経験を活かし、限られた時間での仕事の質の高め方やキャリアアップに関し、当社のロールモデルになるべくチャレンジを続けています。 -
佐々木
さん -
「知識を武器にできた!」
生産という仕事が女性に開かれた職場になることに大賛成です!山本さん、応援しています。頑張ってください。今回のプロジェクトでの私の役割は、バターセクションのプログラム作成担当でした。充填がメインだった私にとって、プログラムの作成はおろか、読み方すら分かりませんでした。そんな自分がラインの動かし方を考え、プログラムを作成する事は大きなチャレンジでした。他の担当者に教えを請いながら勉強を続けた毎日。そのおかげで沢山の知識が学べ、自分の武器にすることができました。これが私のチャレンジの成果でした!生産現場では何より確認作業が大事ということです。現場にはたくさんの確認事項が存在していて、それらを一つひとつ丹念にこなしていくことで、機械の不調を早期に発見できます。不良品の発生も防止できます。プロジェクトに参加したエンジニアやスタッフが、皆一様に繰り返す確認作業を見て、その重要性を実感しました。 -
小笠原
さん -
「チャレンジのないところに成長も成功もない」
確かに「確認」は大切だと思います。その上で、安全で安心していただける商品をお客様にお届けしようとした時、今のままの管理で本当に安全なのか?どこかに見落としはないか?と自問自答を繰り返し、知識を総動員し、起こりうる問題を洗い出すことも重要です。この改善へのチャレンジがあってこそ、美味しい雪印メグミルク商品が完成するのです。また新棟の建設では、自分一人では決められない業務が数多く発生しました。その時、自分の考え方を客観的に捉え、相手の立場で考え、人を巻き込んで仕事をする重要性を学びました。佐々木さんが知識を武器にしたようにですね。
Q4.オフの時間の過ごし方
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小笠原
さん -
「道内温泉めぐり」
我が家の場合は最近子供が生まれたので、オフの時間は家族で北海道東部の観光名所を訪れ、美味しいものを食べるなど北海道観光にいそしんでいます。個人的には温泉が好きなので、観光名所に温泉を盛り込みながら、温泉で日頃の疲れを癒やしています! -
佐々木
さん -
「息子とゲームセンターへ」
初めての赴任先であった別海工場(北海道野付郡別海町)はゴルフが盛んなところであったため、はまりましたゴルフの沼に!(笑)最近では、2歳の息子とゲームセンターに行き、息子が大好きなクレーンゲームでお目当てのミニカーを取る沼にはまっています。普通に買う方が安上がりかもしれませんが、タワーを崩して取った時の息子の顔がとても可愛くて、ついついお金を使いすぎてしまいます。 -
山本
さん -
「娘と大好きな公園通い」
皆さんと同じようにオフは子供中心です。娘が2人いるので、プライベートは子育てに追われています。週末は公園通いですが、寒さが厳しさを増せば公園通いもおしまいとなり、春まで、あの手この手の育児が続きます。関東から磯分内に赴任した当初は不安もありましたが、今ではママ友も増え充実した日々を送っています。北海道はいいところです!茨城で生まれた子供たちも今ではすっかり道産子です(笑)
Q5.これからの夢や目標
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山本
さん -
「働くママのロールモデルとして」
製造課は女性比率が低く、子育てしながら働く女性はまだ少ないのが現状です。その数少ない女性社員の一人として、これから妊娠出産して復職する人たちはもちろんのこと、介護など今後の多様な働き方を進める上でも、限られた業務時間での仕事の質の高め方や、キャリアアップの道を広げていくロールモデルになりたいです。 -
小笠原
さん -
「改善を促し職場のレベルアップを」
バター新棟を安定して稼働させていくために、改善活動を積極的に推進していきたいです。まだまだ稼働後の課題や問題が多いため、若手社員を巻き込んで改善していくことで、職場のレベルアップを図っていきたいです! -
佐々木
さん -
「さらなる作業負担の軽減へ」
最新鋭の設備を整えたバター新棟では、多くの作業が自動化され、作業負担はこれまでと比べれば大幅に軽減されました。とても働きやすい職場ですが、バターの製造に関しては、まだまだ人の力に頼る部分が多く存在しています。今後は、それらの作業も自動化しながら、今以上に作業者の負担を軽くするような改善をしていきたいです。
Q6.当社を目指す学生に
メッセージ
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お客様が口にする商品を作っていくことは重責です。でも大きなやりがいのある仕事です。たとえ機械を触ったことがなくても、少しずつチャレンジしていくことで、徐々に道は開けます。まずはやってみるという精神で、気軽に当社の門を叩いてください!
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雪印メグミルクにはチャレンジできる環境が整っています。誰もが平等にチャレンジでき、自分の可能性を広げることができます。そして多くの仲間と、喜びや達成感を分かち合えます。皆さんとチャレンジできる日を心待ちにしています!
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自分が生産に携わった商品を、スーパーの陳列棚で発見する喜びは、生産に携わった者にしか味わえない特権です。そんなものづくりの醍醐味を、皆さんにもぜひ味わってもらいたいです!一緒にものづくりをして、その喜びを分かち合いましょう!