骨マガジン vol.36
ちょっと一息つきたいとき、食後などにお茶やコーヒー、紅茶を楽しんでいらっしゃる方は多いと思います。カフェインとは、コーヒーや茶葉に含まれる成分で、眠気覚ましや痛みを緩和する作用があると言われています。
骨の健康を考えると、カフェイン含有量を気にすることも大切です。コーヒーの場合、1日数杯程度なら問題ありませんが、1日に5杯以上飲むと骨に影響があると言われています。
なぜ、カフェインの過剰摂取は骨に影響を与えるのでしょうか?
コーヒーには利尿作用があることはよく知られています。そのためカフェインが腎臓に作用して、カルシウムが尿と一緒に排出されるのを促すのです。せっかく摂ったカルシウムが、カフェインにより必要以上に排出されていたら、とても残念ですね。骨密度がなかなか上がらないとお悩みの方は、このあたりも気にしてみると良いかもしれません。
骨の健康への影響以外にも、夜なかなか眠れないという方が、カフェインを控えたら改善できたり、妊娠中は胎児に影響があるため、コーヒーやお茶をカフェインレスに切り替えたりということはよく耳にしますよね。
また、若者が好んで飲む、カフェインが大量に含まれるエナジードリンクの身体への悪影響も話題になっています。最近では、ノンカフェイン、カフェインレス、デカフェなど、カフェインの含有量が少なくても美味しい飲み物も増えてきました。ぜひ、ご自分の普段のカフェイン量をご確認頂き、過剰摂取には注意しましょう。
食品名 | カフェイン濃度 | 備考 |
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コーヒー | 60mg/100ml | コーヒー浸出方法:コーヒー粉末 10g/熱湯 150ml |
インスタントコーヒー (顆粒製品) | 57mg/100ml | 浸出方法:インスタントコーヒー 2g/熱湯 140ml |
玉露 | 160mg/100ml | 浸出方法:茶葉 10g/60℃の湯 60ml、2.5分 |
紅茶 | 30mg/100ml | 浸出方法:茶 5g/熱湯 360ml、1.5~4分 |
せん茶 | 20mg/100ml | 浸出方法:茶 10g/90℃ 430ml、1分 |
ウーロン茶 | 20mg/100ml | 浸出方法:茶 15g/90℃の湯 650ml、0.5分 |
ほうじ茶 | 20mg/100ml | 浸出法:茶 15g、90℃ 650mL、0.5分 |
玄米茶 | 20mg/100ml | 浸出法:茶 15g、90℃ 650mL、0.5分 |
エナジードリンク又 は眠気覚まし用飲料 (清涼飲料水) | 32~300mg/100ml(製品1本当たりでは、36~150mg) | 製品によって、カフェイン濃度及び内容量が異なる |
参考)抹茶 1杯当たり:抹茶 1.5g(カフェイン含有量 48mg)/70~80℃の湯 70ml (抹茶 のカフェイン含有量 3.2g/100g)
<出典>食品安全委員会 食品中のカフェイン