骨マガジン vol.33
体型と骨量には密接な関係があり、骨粗しょう症になる方の多くはやせています。
母方の祖母や母親の体型が「小柄で細身」だった方は遺伝的に似た体型の場合が多く、注意をする必要があると言えます。
骨は負荷をかけることで強くなりますが、「小柄で細身」の方は体重が軽いことから骨に負荷がかかりにくい傾向にあります。そのため、20代で蓄えておかないといけない最大骨量の数値も少ないことが多いようです。
また、生活習慣に関しても血縁者は「食習慣(献立や味付け)」が似通っている場合が多いため、カルシウム等の栄養摂取不足から骨粗しょう症になる方の家族も注意することが必要です。同じ食習慣で更にダイエットを行っている場合は、骨の発育や維持に必要な栄養が不足することから骨粗しょう症を発生させる確率はさらに高まります。
日常生活のパターンも親子でよく似てくるものですが、外出や運動をあまりされない生活習慣の方はビタミンD(日光に当たることによって体内で合成され、カルシウムの吸収を助けてくれる)不足、運動不足による骨量や筋力の低下も、さらに骨粗しょう症の発生の確率を上げます。
骨粗しょう症の原因は遺伝とは一概には言えませんが、祖母や母親が骨粗しょう症と診断をされた場合はご自身も骨密度検査を早めに、そして定期的に受けてみましょう。
骨粗しょう症の予防には普段からカルシウムが多めのバランスの良い食事を摂り、適度な運動、十分な睡眠を心がけることが重要です。
ご自身のみならず家族の健康のためにも今日から骨のケアを始めましょう。