平成12年6月末、弊社大阪工場製造が製造いたしました低脂肪乳等により、大阪市を中心に近畿・中四国の多くの方々に多大な苦痛をもたらす食中毒事故を惹き起し、広く国民の皆様に牛乳・乳製品をはじめとする加工食品に対し、不安を抱かせる結果となりました。私どもは、この事故を食品製造に携わる者として、極めて責任の重いことであると痛感しております。改めまして、大変なご迷惑とご心配をおかけしましたことを心より深くお詫び申し上げます。
さて、私が社長就任時に皆様にお約束いたしましたことにつきまして、現在の取組状況をご報告申し上げます。
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外部の有識者からなる「経営諮問委員会」を設置し、平成12年10月より平成13年3月までの間に、経営に対して第三者的立場から提言をいただきます。委員会の報告はこちらからご覧ください。
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9月1日より、フリーダイヤル365日体制をとっております。また12月25日から受付時間を従来の9:00〜17:30から9:00〜19:00に延長しました。
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商品に記載される工場固有記号に代えて、工場名を記載しております。(牛乳類は既に実施済、その他商品についても来春までに切り替えていきます)
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食中毒の被害に遭われた方の中で、長期的なケアを必要とされる方々のためにお客様ケアセンターを大阪に設置し、対応させていただいております。
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平成13年2月1日より、お客様に全工場を見学していただけるようになりました。工場見学のご案内をホームページに掲載しております。
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投資家の皆様に、企業情報をもっとオープンかつ迅速に提供できるよう、ホームページ上に、投資家向けの情報窓口(IR情報)を設置いたしました。
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事故の再発の防止を図るために、弊社が保有する33工場すべてにエンテロトキシン検査機器を導入するなど、再発防止策を講じております。再発防止策一覧はこちらからご覧ください。
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食中毒事故原因調査結果の報告書をホームページ上に掲載しました。今後もホームページによる情報開示を積極的に進めてまいります。 |
なお、12月20日、事故の原因につきまして、厚生省・大阪市の原因究明合同専門家会議において報告があり、本事故の原因が大樹工場製造の脱脂粉乳に含まれたエンテロトキシンによるものであったとの発表がありました。
弊社といたしましても、本会議の発表を受けて弊社自身の手で調査した結果の説明を行い、事故原因究明の一応の区切りとさせていただきました。
今後に向けては、全社一丸となり、新しい雪印の姿を皆様にお見せできるよう、企業体質・風土の改革に取り組みをしてまいる所存でございますので、ご理解を賜りたくお願い申し上げます。
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雪印乳業株式会社
代表取締役社長
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