社会への貢献
Contribution
特定のアミノ酸の制限が必要なお子様のために
―特殊ミルクの製造と供給―
特殊ミルクは、生まれながらにしてアミノ酸などの代謝が十分にできない方のために使用される粉ミルクです。赤ちゃんは生まれてすぐに血液検査を受けます。フェニルケトン尿症などの代謝異常が発見されると、疾患に応じて、医師の指示のもと特殊ミルクが与えられます。特殊ミルクは、通常のミルクや食事と合わせて使用し、症状改善のために食事療法として使用されます。
雪印メグミルクでは前身の雪印乳業の時代を含め、50年以上前から特殊ミルクの製造を行なってきました。現在は、埼玉県川越市にあるミルクサイエンス研究所に2013年に新設した医薬品工場にて、厳格な品質管理のもと、特殊ミルクの製造を行なっています。
特殊ミルクの供給は、当社が果たして行くべき社会的責任と認識し、今後も品質の確保と安定供給に努力し、患者様が特殊ミルクを用いた食事療法を安心して続けられるように取り組んでいきます。
北海道包括連携協定
北海道ナチュラルチーズ製造レベルアップ研修の実施
北海道との包括連携協定「酪農の振興に関する事項」に基づき、2008年より北海道庁が主催する「北海道ナチュラルチーズ製造レベルアップ研修会」に協力しています。チーズ製造技術の普及に協力することを目的として、道内各地のチーズ作りを目指している方々を対象としたナチュラルチーズ製造研修を当社チーズ研究所で開催するなど、講師の派遣や施設の提供などの協力を行なっています。
また、道内高校でチーズ製造に関わる特別授業を実施するなど、道内の人材育成への協力も行っています。
今後も北海道の酪農基盤の強化と酪農・乳業の発展に貢献すべく、これらの取組みを継続していきます。
動物実験における倫理的配慮
私たちは、法的義務または各国の行政や関係当局からの指示や指導で求められる場合等を除き、動物実験の実施・委託は行いません。 動物実験の実施にあたっては、「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づく「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」、ならびに日本学術会議が作成した「動物実験の適正な実施に向けたガイドライン」に則り、3Rの原則(Replacement(代替法の利用)、Reduction(動物使用数の削減)、Refinement(苦痛の軽減))を徹底し、動物の生命を尊重し、動物福祉の考えを念頭に置いた上で、必要最小限の動物で、苦痛軽減に最大限配慮した試験計画を立案し、社内に設置した動物実験委員会にて審査します。また、法律・指針等の遵守状況および実験動物の飼養や管理等について、自己点検を行います。 なお、上記取組みの客観性確保のため、一般財団法人 日本医薬情報センターによる動物実験に関する第三者認証を取得しております。
Ethical considerations for animal experiments
We do not conduct or outsource animal experiments, excluding cases where there is a legal obligation or where we are required based on instructions or directives from the governments or relevant authorities of the respective countries.
When conducting animal experiments, in accordance with the “Standards for Care and Management of Laboratory Animals and Alleviation of Pain” based on the “Act on Welfare and Management of Animals” as well as the “Guidelines for Proper Conduct of Animal Experiments” of the Science Council of Japan, we have adopted the 3R principles (Replacement (use of alternative methods), Reduction (use of fewer animals), and Refinement (alleviation of pain)) and test plans are formulated with maximum consideration for minimizing pain on the requisite minimum number of animals, with respect for the lives of the animals and taking into consideration animal welfare. These plans have been ensured by the Animal Care and Use Committee created within the company. In addition, we will carry out self-inspection so that we observe compliance with laws, guidelines, and breeding and management of laboratory animals.
In order to ensure the objectivity of the above initiative, we have acquired third-party accreditation for Laboratory Animal Care and Use from the Japan Pharmaceutical Information Center.