パン、じゃがいも以外でも相性抜群!
さまざまな料理に使えるチーズ「ラクレット」

スイス生まれのラクレットは近年ブームを巻き起こしており、東京では専門店がいくつも生まれているほど。大きなチーズの断面を熱であぶり、とろけた部分をナイフ等で削り取って、パンやじゃがいもにたっぷりのせていただくのが定番です。「ラクレット」とはフランス語で削るという意味の「racler(ラクレ)」が由来とされ、その名の通り“削って食べる”チーズなんですね。
ラクレットはくせのない味わいで、ほのかにナッツの香りがする親しみやすいチーズです。小さいお子さんでも食べやすいので、ふだんの食卓にも取り入れてみたいもの。パンやじゃがいも以外にも、ラクレットと相性抜群のお料理は実はたくさんあるんです!

ジューシーなお肉にぴったり♪「ラクレット×肉料理」

(調理例)

ラクレットの風味は、基本的にひき肉を使った料理なら何でも合うようです。アツアツの「ハンバーグステーキ」にとろけたラクレットをのせるのはもちろん、ハンバーグをアレンジした「ロコモコ丼」にもぴったり。
いわゆる“肉料理”とは少し違いますが、ひき肉つながりで沖縄料理の「タコライス」もおすすめです。ひき肉をスパイシーに炒めたタコスの具にラクレットをのせると、ピリ辛さがマイルドになって食べやすくなりますよ。
また、赤身の多い「サイコロステーキ」なども好相性。皮目をパリッと焼いた「チキンソテー」にも良く合います。キャンプやバーベキューでは、ソーセージや厚切りベーコンをグリルであぶって、ラクレットをたっぷり添えるシンプルな料理でも、最高のごちそうに!ラクレット特有のナッツの香りは、炭火料理のアクセントにもなりますよ。

濃厚or淡白どちらの魚も◎「ラクレット×魚料理」

(調理例)

続いて、ラクレットに合う魚料理をご紹介しましょう。チーズと魚というとあまり馴染みがないように思えるかもしれませんが、脂ののった「サーモンステーキ」とラクレットの組み合わせは絶品です。素材そのものの味がしっかりしたサーモンは、ラクレットの風味に負けることなく、お互いを引き立て合ってくれます。
同じ理由で、独特な味わいをもつ牡蠣料理にもラクレットが合うんです。殻ごと焼いた香ばしい「焼き牡蠣」に、上質の塩ととろけたラクレットをたっぷりのせて味わってください。牡蠣の香りが二倍三倍にもふくらむような、驚きのハーモニーが口中に広がります!塩を“トリュフ塩”に変えれば、さらに風味が増しますよ。
ラクレットには、淡白な白身魚の料理を格上げしてくれる役目もあります。シンプルな「白身魚のソテー」に、ラクレットをたっぷり添えるだけで、食べ応えのある大満足な一品に。

野菜の持つ自然な甘さと好相性「ラクレット×野菜料理」

(調理例)

ラクレットにぜひ合わせたい野菜の一つに、「なす」が上げられます。ヨーロッパでもよく食べられる野菜で、ミートソースやスープなど煮込み料理にアレンジされることが多いよう。でも今回チャレンジしたいなす料理は、シンプルな「焼きなす」です。皮ごと直火にあぶって、焼き目が付いたら手で皮をむき、とろとろになった中身をいただきます。じっくり加熱することで甘味が増したなすに、さらにラクレットをトッピング。野菜の持つ自然な甘さが、ラクレットの“コク”によって十分に引き出され、濃厚な味わいになるんです!また、甘い野菜の代表格「さつまいも」を使った「焼き芋」にもぴったり。特に甘みの強い「安納芋」の焼き芋がおすすめです。
「焼きなす」や「焼き芋」以外の野菜では、「チーズフォンデュ」に用いられるものをイメージしてみましょう。ブロッコリー、プチトマト、にんじん、アスパラガスなど、チーズフォンデュの定番野菜ならラクレットにも良く合います。

日本の家庭の食卓にも、ラクレットが合うお料理はたくさんあります。
いろいろなメニューにアレンジして、ラクレットの新たな魅力を発見してみませんか?

Text:Akiko.T

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