イギリスは比較的温和で湿潤、さらに冬暖かく夏涼しい国。この気象条件は全域に広がる丘陵地や平坦地を利用する酪農にぴったりな条件です。
そのため、国土の約半分が牧場や牧草地として利用されており、典型的な田園風景には必ずと言っていいほど牧場が見られます。
それだけ牧場が多いのですから、チーズにも期待がかかります!
イギリス生まれのチーズ
イギリスのチーズを使ったレシピ
イギリスのチーズ豆知識
- エリザベス女王の大好物!
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世界三大ブルーチーズの一つとして有名なスティルトンは、ロンドンとエジンバラを結ぶ幹線道路沿いの町、スティルトンの旅館で売られるようになってから有名になったと言われています。
熟成期間は6ヵ月から9ヵ月。適度の刺激とコクが持ち味で、エリザベス女王の大好物と言われています。イギリス人には特別の思い入れがあって、クリスマスにはスティルトンを銀製ポットに入れて、クリスマスプディングと一緒にプレゼントする習慣があります。ワインの他にも、ポルト酒との相性が格別です!全く同じ作り方で青かびの生育がない、ホワイトスティルトンというチーズもあります。
- 生産量世界一!
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世界一の生産量を誇るチーズが、イギリス原産のチェダーです。それというのも、英国人は移民すると、その移民先でチーズがつくれるならば、まずはチェダーを最優先で作ってきたからです。今では「英語を話す民がいるところ必ずチェダーあり」といわれるほどで、オーストラリアをはじめ各国で作られています。アナトー色素で色づいたものを「レッドチェダー」と呼びますが、古来のものはアナトー色素で着色してはいませんでした。同じタイプのチーズとしては、ダービー、グロスター、ランカシャー、レスター、ダンロップなどがあります。
<参考文献>
- 「チーズの教本」NPO法人チーズプロフェッショナル協会 制作・発行
- チーズ&ワインアカデミー東京著「チーズ」株式会社西東社
- 岡部隆男編「Cheese」(別冊25ans ELEGANT COOK)婦人画報社
- 「プロのための乳製品ハンドブック CHEESE」 社団法人 日本乳製品協会/社団法人 全国牛乳普及協会 編集・発行
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