マスカルポーネ
マスカルポーネは、フレッシュタイプのチーズです。
イタリアのデザートとして有名なティラミスの材料としても知られています。チーズケーキやムースなどの製菓用としても人気の高いチーズです。
同じフレッシュタイプに、クリームチーズやフロマージュ・ブランがありますが、クリームチーズと比べると酸味が少なく質感も軽く、フロマージュ・ブランと比べると酸味が少なく脂肪分が多いためコクがあります。
原料乳 | 牛乳 |
---|---|
原産国・地域 | イタリア |
その他の名称 | マスケルポーネ |
見た目の特徴 | もったりとしたクリーム状。 |
味の特徴 | コクと甘みがあり、ほのかにミルクの香り。 |
固形分中乳脂肪 | 最低60% |
フレッシュタイプのチーズですので、購入したら早めに食べましょう。
苦味の強いコーヒーやチョコレート、ブランデーなどと抜群の相性です。また、パンに塗ったりジャムと混ぜるなど他のものと合わせても、マスカルポーネの味が生かせます。
様々なお菓子づくりやお料理にお勧めのチーズです。
相性がよいワイン
- 辛口~甘口の軽めのワイン
- オードブルには辛口、デザートには甘口
- スパークリングワイン
- 辛口のロゼワイン
- 軽めの赤ワイン
昼下がりのチーズ
マスカルポーネは、ティラミスの材料としてよく知られている。12世紀イタリアを訪れたスペインの総督がこのチーズを食べ「何と素晴らしい!」という風なことを言ったらしく、その言葉が名前の由来だという。今風に見えるが、どうして歴史のあるチーズなのだ。ジェラートのようになめらかで、上品な甘みとコクがある。他と比べると、これが同じチーズかと思ってしまう。ミルクを乳酸菌や酵素で固めた後、熟成をさせることでチーズは味の個性を深めてゆく。しかし、このチーズのようないわゆるフレッシュタイプのチーズは、熟成のプロセスを経ない言わば生まれたてのチーズだ。それだけにクセがなく、パンや果物にのせる、ジャムやハーブをまぜる、コーヒーやワインを飲みながら、と何にでも相性がいい。写真のメニューは、イチジクの白ワイン煮にマスカルポーネを添えたもの。夏の昼下がりにはかっこうの涼しいデザートだ。
Photo:K.Nakazato Text:S.Ishi