牛さんをじっくり観察してみよう
本物の牛さんを間近に見たことはあるかな？
牛の聴覚（ちょうかく）
牛の聴覚は、人よりも聞こえる領域（りょういき）が広く、細かな小さな音も聞こえると言われているよ。音に敏感（びんかん）だから、人が気にならない音も聞こえるんだ。
だから、大きな声や音だけでなく、例えば口ぶえの音やくさりがすれる音にもおどろいてこわがったりするよ。
日本で飼（か）われている牛はみんな、10けたの番号の書かれた黄色い耳標（じひょう）をつけているよ。
その牛が「いつ」「どこの牧場で」「どんな生産者のもとで」産まれて、育てられたのか、や「品種」「性別」まで分かるようになっているんだよ。
牛の嗅覚（きゅうかく）
牛の嗅覚はとても敏感（びんかん）。
犬よりもかぎ分ける能力があるんだって！
そして、人の指紋（しもん）は、一人ひとりちがうって知っているかな。実は牛の鼻紋（びもん）も一頭ずつ違っていて、生まれてから一生変わらないんだよ。
牛の視覚（しかく）
牛の目は顔の横についているので視界（しかい）は広く、真うしろと鼻先（はなさき）以外はすべて見えるんだ。
人は「赤・緑・青」の3色に反応する色センサーを持っているけど、牛は「青・緑」、犬は「青・黄」の2色に反応する色センサーで世界を認識していると言われているよ。だから私たちが見ている色とりどりの世界とは少しちがってみえているんだよ。
牛の歯（は）
牛は長い舌（した）をのばし、まきつけるようにして草を口の中に入れて食べるよ。そのため、牛の前歯（まえば）は下あごにしかないよ。
また、牛の歯の本数は32本。特徴（とくちょう）として下の前歯は8本あるけど、上の前歯はないよ。
