骨マガジン vol.16
年のわりに見た目が若々しい人と、逆に老けて見える人の差がつくのはなぜでしょう?
人は見た目じゃ分からない。でも初対面の相手の情報は見た目から判断していませんか?
10代20代で若く見られる場合は、単に童顔だからという理由や髪形や服装の影響が大きいかもしれませんが、30代を過ぎた辺りから見た目が若い人とそうではない人の違いは、フェイスラインのたるみ、目尻や額のシワなどが見た目年齢に大きく影響していると言われています。
そして、その原因は、主に加齢による肌の保湿力の低下、コラーゲンの減少といった「肌の老化」であることはよく知られていますね。しかし、実はこれ以外にも「頭蓋骨の老化」が大きく関係しているということが、アメリカの美容医療雑誌で発表されています。
その研究結果によると、各年代の男女の頭蓋骨をMRIで撮影して比べてみたところ、高齢になるほど頭蓋骨が下方向へと崩れ、眼窩(がんか)という眼球の入る穴が拡大しているとのことです。
そしてこれらの変化は、頭蓋骨の骨密度が低下してしまう、つまり頭蓋骨の「骨粗しょう症」が原因であると言われています。頭蓋骨が痩せると、頭皮がたるんでフェイスラインがぼやけ、あごが痩せて口元のシワが増える、ほうれい線が濃くなる等の変化が現れます。
顔の印象を老けさせるシワやたるみが、骨の劣化による骨粗しょう症も原因の1つでもあったとは、今まで私たちが考えもしなかった事実です。
肌の老化を少しでも遅らせ、若々しい見た目を維持するためには、スキンケアも大切ですが、同様に骨も大切だと言えます。美容のため、健康のため、早めの骨のケアを始めてみませんか?