今月の
エッセイ

6

2016

料理は限りなく楽しい
モッコウバラが塀沿いに
ぐんぐん伸びて咲きました

温かい日が続いた4月下旬、モッコウバラが白い小さな花をたくさん咲かせました。バラ好きなうちの夫が2年ほど前に2株地植えしたのが、今年は5~6メートルにもなっています。陽当たりがよいせいか、塀沿いをぐんぐん伸びていくので誘引は欠かせません。つる性の枝にとげはなく、扱いやすくて助かっています。淡い黄花が多い中で、夫は私が好きな白花を選んでくれたみたいです。初夏の前ぶれのように咲いたモッコウバラが終わるともう暦は6月。リビングに面したテラスの庭には、私の大好きな白いあじさいが咲き始めます。「墨田の花火」というガクアジサイや手まりのように咲くアジサイ、花が円錐形のカシワバアジサイなど、違う種類をいくつか植えているので長い間、次々に咲き続けます。葉に隠れるように咲いている小さな花を見つけたら、切り花にして飾るのも楽しみです。これから夏に向かい、庭を囲む木々の緑は色濃くなり、寄せ植えのハーブは毎日摘み取っても使いきれないほど。ほんとうに限られたスペースですが、植物の力を身近に感じながら暮らせることは幸せです。