ヨーグルトと乳酸菌
腸は100種類、100兆個の菌が棲(す)む大草原
私たちの腸の中には100種類以上、およそ100兆個の細菌が勢力分布を変化させながら、腸管の壁にびっしりと棲みついています。それがちょうど群生植物のように集団になっているので、その様子を叢(くさむら・フローラ)にたとえて腸内菌叢(ちょうないきんそう)あるいは、腸内フローラと呼んでいます。
ビフィズス菌は善玉菌の中心選手
ビフィズス菌は赤ちゃんの便から発見されました。枝が分かれたY字形をしていて、ラテン語で枝分かれを意味する「ビフィッド」が名の由来です。ビフィズス菌は主に大腸に住む代表的な善玉菌として知られています。生後間もない赤ちゃんの腸内はビフィズス菌が優勢ですが、離乳食を始めるようになると様々な菌が増え、ビフィズス菌の勢力は低下してきます。ビフィズス菌は牛乳、乳製品に含まれる乳糖やオリゴ糖をエサに増殖するので、そうした成分を食べ物として取り入れることで腸内のビフィズス菌を増やすことができます。ヨーグルトは乳酸菌もオリゴ糖も含んでいるので、一石二鳥というわけです。
ガセリ菌は生きて届く
ガセリ菌は乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)の一種で、ヒトの小腸によく見いだされる善玉菌です。食べ物から体内に取り込まれる乳酸菌の多くは、腸に届くまでに胃酸などにより死んでしまうといわれていますが、ガセリ菌SP株は生きて腸まで届き、しかもそこに長くとどまることが世界で初めて確認されました。つまり、それだけ長く善玉菌としての健康効果を持続することができるというわけです。
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