平成18年9月29日

各位
雪印乳業株式会社


当社の品質保証への取組みについて


 当社は、1月16日にご案内いたしましたとおり、脱脂粉乳の総合衛生管理製造過程1)の承認を受けました。また、従来より実施しております黄色ブドウ球菌エンテロトキシン2)の代表サンプル検査から、適正な工程管理により商品の安全性を全数保証する体制に移行してまいりますので、お知らせいたします。

 当社ではHACCP3)の考え方に基づき、原材料から最終製品に至るまでの工程の中から黄色ブドウ球菌の危害が発生する恐れのある工程、それらの各工程における危害、その発生要因および防止措置を明らかにし、製造工程管理条件の
適正さを確認する検証を実施いたしました。その結果、適正な工程管理において、
黄色ブドウ球菌エンテロトキシンが産生されないことを確認いたしました。
 上記内容につきまして、行政、消費者団体、お取引先の方々に説明を行い、ご理解をいただいており、当社といたしましては、平成18年10月1日製造分より、食中毒事件後に導入した黄色ブドウ球菌エンテロトキシンの出荷時代表サンプル検査から、適正に工程を管理することによる全数保証体制へ順次移行いたします。

 当社では、品質保証システム(SQS)4)を推進するとともに、お客様の声に基づいた商品の開発と改良を継続することで、お客様に満足していただける商品の提供に全社を挙げて日々努めてまいります。



以上

1) 総合衛生管理製造過程
食品衛生法により定められた制度で、製造基準に従って食品衛生上の危害の発生を防止するための措置が総合的に講じられた製造、加工の工程について、厚生労働大臣が承認を与えるものです。
2) 黄色ブドウ球菌エンテロトキシン
黄色ブドウ球菌が産生する毒素のことです。当社は、抗原抗体反応を利用して黄色ブドウ球菌が産生するエンテロトキシン濃度を高精度に測定する方法を取り入れています。
3) HACCP
Hazard Analysis Critical Control Point(危害分析重要管理点方式)といい、頭文字の略語で
HACCPと呼ばれています。原材料から最終製品に至る一連の工程が管理の対象になり、特に重要な工程(重要管理点:CCPといいます)を連続的に監視することにより、ひとつひとつの製品の安全性を確保する食品の衛生管理手法です。従来の、最終製品の検査や経験に基づく
チェックといった衛生管理にくらべて、高い安全性を保証できるとされています。
4) 品質保証システム(SQS)
当社では、HACCPとISO9001(世界標準の品質マネジメント規格)の考え方を取り入れた
独自のしくみである雪印乳業品質保証システム(SQS:Snow Brand Quality Assurance System)に基づき品質確保および品質向上に取組んでいます。
本件に関するお問い合わせ先
雪印乳業株式会社
コミュニケーション室 広報グループ
Tel : 03-3226-2124
Fax : 03-3226-2150



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