2006年1月16日

お客様各位
雪印乳業株式会社


脱脂粉乳の総合衛生管理製造過程の承認と
当社の品質保証への取組みについて


 日頃、当社商品をご愛用いただきまして、心よりお礼申し上げます。
 この度、脱脂粉乳を製造している当社の4工場(幌延ほろのべ別海べつかい興部おこっぺ磯分内いそぶんない)すべてが厚生労働大臣より総合衛生管理製造過程1)の承認を受けましたので、ご案内申し上げます。当社は、脱脂粉乳の製造基準に基づき、改めて危害分析2)を行ない、工程管理体制や施設設備の見直し・改善などを実施し申請しておりました。今後も承認を受けた衛生管理を遵守し、安全性の確保を第一に考えて製造してまいります。

 2000年6月の食中毒事件以後、当社では品質保証体制を根本的に見直しを行ない、脱脂粉乳だけでなく、総合衛生管理製造過程の対象とはなっていない商品を含めて、商品の製造工程を総合衛生管理製造過程の基本の衛生管理手法であるHACCP3)によって管理しています。

 当社ではHACCPによる製造工程管理を行なうなかで、工程管理の継続的な見直しと改善を進めています。食中毒事件後に出荷検査として導入した黄色ブドウ球菌エンテロトキシン検査4)にも見直しを加えており、これからは出荷時に陰性を確認するしくみから、HACCPの考え方に基づいた適正な工程管理によって商品の安全性をさらに確実なものとする体制に移行していきます。

 これからも商品の品質と安全性を万全なものとし5)、お客様に信頼していただけるよう、全社を挙げて改善を続けてまいりますので、一層のご愛顧をよろしくお願い申し上げます。


以上

1) 総合衛生管理製造過程
食品衛生法により定められた制度で、製造基準に従って食品衛生上の危害の発生を防止するための措置が総合的に講じられた製造、加工の工程について、厚生労働大臣が承認を与えるものです。
2) 危害分析
原材料から最終製品に至るまでの工程の中から危害の発生する恐れのある工程、それらの各工程における危害、その発生要因および防止措置を明らかにすることです。
3) HACCP
Hazard Analysis Critical Control Point(危害分析重要管理点方式)といい、頭文字の略語でHACCPと呼ばれています。原材料から最終製品に至る一連の工程が管理の対象になり、特に重要な工程(重要管理点:CCPといいます)を連続的に監視することにより、ひとつひとつの製品の安全性を確保する食品の衛生管理手法です。従来の、最終製品の検査や経験に基づくチェックといった衛生管理にくらべて、高い安全性を保証できるとされています。
4) 黄色ブドウ球菌エンテロトキシン検査
当社が導入した検査方法は、抗原抗体反応を利用して黄色ブドウ球菌が産生するエンテロトキシン(毒素)濃度を高精度に測定するものです。
5) 商品の品質と安全性を万全なものに
当社では、HACCPとISO9001(世界標準の品質マネジメント規格)の考え方を取り入れた独自のしくみである雪印乳業品質保証システム(SQS)に基づき品質確保および品質向上に取組んでいます。
本件に関する報道関係者様からのお問い合わせ先
雪印乳業株式会社 コミュニケーション室 広報グループ
Tel : 03-3226-2124
Fax : 03-3226-2150
お客様からのお問い合わせ先
雪印乳業株式会社
お客様センター
フリーダイヤル 0120-369-114 (年中無休 9:00〜19:00)



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