雪印マーガリン(混成)を発売

「雪印バター」は、ロンドンや上海などへの大量輸出の結果、国内需要に対し、供給不足になった。
北海道製酪販売組合連合会(酪連)は、脂肪食の大衆化を目的に、昭和12年ごろから混成タイプバターの試作に着手していた。
粗悪な人造バターが多かった中で、酪連は、天然バターと食用油脂を半々の比率で配合して天然バターに近い製品の開発に挑んだ。
その結果、きわめて風味も良く保存性も高い「雪印マーガリン」が出来上がった。
昭和16年製造特許も取得、この製法につき昭和17年 帝国発明協会から表彰を受けた。

「雪印マーガリン(混合タイプ)」225gは、『天然バター50%含有、価格はバターの半分、栄養価値はバターの80%」と宣伝し、全国一斉に発売。市場の好評を博した。
バターが品薄の中、「雪印マーガリン」は大増産を続けた。

  • 昭和14年「雪印マーガリン」発売