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秋が旬のチーズ
いつ見てもショーウィンドウにおいしそうに並べられているチーズですが、気をつけて見てみると、四季折々でチーズの種類が微妙に異なっているのがわかります。
そうです、チーズにも“旬”があるんです。これからチーズを選ぶとき、お好みのチーズだけはなく、季節感を採り入れた旬のおいしいチーズも加えてみてはいかがでしょうか?
秋の夜長は旬のチーズを召し上がれ!
ブルー・ドーベルニュ
穏やかな風味のブルーチーズ
<タイプ>青カビチーズ <産地>フランス
「山のチーズ」が有名な、フランスの中央山岳地帯で作られています。高地で放牧されている牛のミルクから作られるためか、濃厚なコクがあります。
ブルーチーズには「はちみつ」やジャムを添えると良い、と言われています。他のチーズと比べて塩分をやや多めに使っているので、甘いものを付けるとバランスが良くなり、よりおいしく食べられます。
塩は味の決め手になると同時に青カビの繁殖を調節し、長い熟成期間を保たせる効果が有ります。このブルー・ドーヴェルニュは比較的熟成期間が短いため、塩分を強く感じないチーズとして人気です。
おいしい一口メモ
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- <ワイン>
- ブルゴーニュがおすすめ
- <料理>
- オードブルならチコリにのせたり、マヨネーズに混ぜてディップに。外側(外皮に近いところ)と中心を均等にいれて切りましょう。
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残ってしまったら
ブルーチーズは水分が抜けやすいので、ペーパータオルなどで水気をとり、ラップして冷蔵庫で保存してください。冷蔵庫内ではなるべく冷たいところが良いでしょう。ただし、凍らせてはいけません。
食べるときはラップから出し、10〜20分位室温に馴染ませてみてください。青カビの色が濃くなり、はっきりしてくると香りもよくなります。
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トム・ド・サヴォア
脂肪分の少ないチーズ
<タイプ>ハードチーズ <産地>フランス
イタリア、スイスと国境を接したサヴォワ地方で作られるチーズの多くは、「トム」と呼ばれています。この地方ではバターを作った残りのミルクでトムを作っていたため、トム・ド・サヴォアも脂肪分が少ないチーズの1つです。
このチーズは熟成方法がちょっと変わっています。でき上がり後1ヵ月間は温かい地下蔵でねかせ、その後2〜4ヵ月間は湿気の多い冷たい地下蔵に移します。湿った環境の中ではいろいろなカビ(猫の毛カビや赤色、黄色のカビ)がチーズにつき、見た目にはちょっと手を出せないような容姿になります。ここがこのチーズを美味しくするポイントです。出荷する前にふわふわのカビをチーズに馴染むようになで硬めます。
食卓では外皮は取り除いてお召し上がりください。とっても素朴な、懐かしさを感じさせる味わいがあります。細かな気胞の合間からミルクの香りが感じられ、噛めば噛むほどじわじわとコクがでてきます。
おいしい一口メモ
あわせてみよう!
- <ワイン>
- 個性のあるワインがおすすめ
- <料理>
-
ジャガイモと相性が良いので、こんな料理がおすすめです。
→アツアツのマッシュポテトの中に刻んだトムとニンニク(一片)、温めた生クリームを入れ混ぜ合わせます(塩・コショウを忘れずに)。お団子状に丸めた後、ハンバーグのようにつぶしてフライパンできつね色に焼きます。召し上がる時はバゲットにのせて、白ワインと一緒にどうぞ。
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残ってしまったら
ラップで包んで野菜室に入れてください。水気は禁物です。もしトムが汗をかいていたら、拭き取ってから包みましょう。
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ヴァランセ
真っ黒なピラミッド型
<タイプ>シェーブルタイプ <産地>フランス
フランスの庭園・ロワール地方にあるヴァランセの村がこのチーズの故郷です。春の終わり頃から作られ、秋頃が特においしいチーズです。
ブドウの枝を燃やして灰にしたものをまぶしているため、真っ黒な外見になります。灰は、山羊のチーズの酸味を中和させたり、濃厚な味わいを加える青白いカビを定着させる役目を持っているのです。
ヴァランセの一番の食べ頃は、全面カビに覆われたときです。濃厚で締まった味わいが口の中で広がります。
山羊の臭みが苦手な方には、「若い」ヴァランセがおすすめです。農家製のために絞りたての新鮮なミルクをを使うためミルクが痛まないため、山羊の乳独特の臭みがないのです。すっきりとさわやかな酸味とミルクの甘味がこぼれる感じです。
山羊のチーズのコクを味わいたい方には、カチカチに硬くなった「完熟」をおすすめします。熟成の過程でチーズの水分はカビに吸い取られ小さくなり、240gの重さのヴァランセが何と100g以下になってしまいます(それまでに2ヶ月位かかります)。こうなると外皮のカビは枯れてしまい、中身は象牙色に変化し詰まったボディになります。ナイフで切れないのでポロポロと崩していくように切り、舌の上で転がしながらゆっくりと味わってみてください。
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おいしい一口メモ
あわせてみよう!
- <ワイン>
- 「若い」ヴァランセは辛口の白ワイン、「完熟」したヴァランセは赤ワインでどうぞ
- <料理>
- 「若い」ヴァランセはハーブサラダにもあいます。「完熟」して硬くなったら皮をとってすりおろしても使えます。シチューやカレー、オムレツなどにどうでしょう。