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- チーズプロフェッショナル協会 名誉会長
フランスチーズ鑑評騎士の会 日本支部 専務理事
チーズオフィスムー代表 - 1999年 フランス農事功労省「シュヴァリエ」勲章を授与
2010年 コンパニョン・ドノール・サントュギュゾン騎士号 叙勲
チーズ普及のための活動
チーズファン拡大のための早道は何か?
1990年代、デパート、高級スーパーなどのチーズ売場の拡張、専門店の増加、レストランでのチーズサービスの充実等があいまって、チーズブームと呼ぶべき状況が到来し、チーズに携わる人が急増していきました。ところが、チーズの歴史の浅い日本では、チーズに関する正しい知識や技能を身に付けた人は少なく、各方面からチーズ専門職の早期育成が望まれました。
そんな中、2000年1月20日、本間るみ子理事代表(現会長)他15名の理事によるプレス発表を行い『チーズプロフェッショナル協会(C.P.A.)』が発進しました。
そして、さらなる普及を目指し、「ワインとチーズのマリアージュ」のたとえの通り、ソムリエさんにワインの説明と併せてチーズの案内をして頂こうと安直に考えたのです。そこで、日本ソムリエ協会(J.S.A)熱田貴会長 (当時)と私はワイン管轄の厚生労働省へ出向き、J.S.A内でのチーズ部門の資格認定等の趣旨を説明してきました。理解は頂いたものの、チーズは農林水産省管轄のため賛同は得られなかったので、やむなく独自の設立に至ったのです。
広がっていくチーズプロフェッショナル協会
独自の設立は、結果としてC.P.A.の活動範囲を広げることになりました。チーズの好相性はワインに限りません。どんな食品とも互いに美味しさを深めてくれます。
プレス発表後まもなく会員募集の受付を開始し、2000年6月には全国から職種もさまざまな600名を超える応募がありました。チーズ専門職の必要性を裏付ける入会者数と言えます。7月には第1回チーズプロフェッショナル資格試験が実施され、合格者は137名でした。
10月16日に第1回のチーズプロフェッショナル協会の設立総会の時に認定証とバッジが授与されました。総会では一通りの案件も満場一致で承認され、その後の理事会で役員理事を選出し、総会の承認を得て初代会長に選ばれたのは私、村山重信(現名誉会長)でした。
その後、15年経って会員数は1900名を超えました。また、隔年に実施される、中央酪農協議会主催の第9回(2013年)にオールジャパン・ナチュラルチーズコンテストでは、C.P.A.がすべての商品まわりの運営を任されました。このように、現在も協会は拡大し続けています。
(2015年6月15日)
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