納豆、かつお節、日本酒・・・和食とチーズは好相性♪
チーズといえばワインのお供、もしくはピッツァやグラタンなどの洋食メニューを思い浮かべる方が多いと思います。でも実は、チーズと醤油や味噌など日本の調味料を合わせると、欧米スタイルにはない独特の“旨み”が引き出せることをご存知でしょうか?
そもそも牛や山羊の乳を発酵させることで生まれるチーズ。醤油や味噌、納豆なども同じく発酵食品であることを考えると、チーズとの相性の良さも納得できます。両者に共通するのは、アミノ酸の一つである「グルタミン酸」という旨み成分。“旨み×旨み”のコラボが美味しくないわけがありませんよね。
チーズの味噌漬けや、「クリームチーズ」にかつお節をのせ、醤油をたらして冷や奴風にしていただくなど、“和風チーズおつまみ”のレシピはシンプルながら絶品♪もっとお手軽な方法としては、納豆に、レンジで加熱してやわらかくした「とろけるスライスチーズ」を混ぜ合わせて。納豆の粘りにチーズのとろみ感がマッチし、深いコクが出ておいしいですよ!
また、グルタミン酸は単独で味わうよりも、「イノシン酸」や「グアニル酸」といった核酸系旨み成分と合わせることで、さらにおいしさが増すことが知られています。
和の食材は、まさにイノシン酸の宝庫。古来より、イノシン酸を豊富に含むかつお節や煮干しでとっただしを広く活用することで、和食文化はより味わい深いものに発展してきました。グアニル酸は干しシイタケに多く含まれ、こちらも煮物などの和食に欠かせない食材です。
毎日の食事でチーズと合わせるなら、イノシン酸たっぷりの豚肉を用いてみてはいかがでしょうか。だし醤油で煮つけた豚バラブロックと干しシイタケに、とろけるタイプのチーズをのせる。味噌味のポークソテーに、すりおろした「パルミジャーノ・レッジャーノ」や「ペコリーノ・ロマーノ」を山盛りにかけて・・・などなど、レシピは無限に広がっていきそうです。
さらに、ワインと同様、日本酒もチーズによく合うことが、最近になって世界中で認知されるようになってきました。米の発酵食品である日本酒とチーズの“和洋コラボ”が、注目を集めているのです。
とくにおすすめなのが、「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」や「ブルー・デ・コース」などのブルーチーズと大吟醸酒のコンビネーション。青カビ特有のクセの強さを、大吟醸酒の芳醇な香りがしっかりと包み込み、なんともいえない“味わい”に変えてくれます。日本酒とチーズのマリアージュに正解はありませんので、いろいろ試して、お気に入りの組み合わせを見つけてみてください。
Text:Akiko.T
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