チーズ・海外現地レポ ~フランス編~
日本以外の国ではどんな風にチーズを楽しんでいるの?
海外在住の現地レポーターに、チーズにまつわるあれこれを聞いてみました!
今回は、「1つの村に1つのチーズがある」と称されるほどの“チーズ大国”フランス、パリでの、ホームパーティーにおじゃましました。
レポーター紹介
フランス発チーズレポーター O・Nさん
2009年よりフランス在住。現在は、フランス人男性との間に生まれた3歳半になる女の子の育児中。渡仏前よりフランスには興味があり、フランス国内60箇所以上の地方都市を旅している。
パリの一般的なホームパーティーのテーブル。チーズはアペリティフ(食前酒)のお供として出されることが多く、食事の前の軽いおつまみとして楽しみます。日本ではパーティを華やげる存在ですが、フランス人にとってのチーズとはあくまでも「日常の食事」として食べるものです。
チーズはサラダやパン(バゲット)と一緒にいただきます。パンに塗るのではなく、チーズを一口食べて、続いてパンを口に入れるという感じです。ワインがなくても、パンは絶対に欠かせません。
お皿の上、左から時計周りに青カビの「サンタギュール」、ハードタイプの「コンテ」、「カマンベール」、生ハムで「ブルサン」を巻いたもの。小さい丸いもの2つはヤギのチーズ・シェーブルで、酸味があって羊のチーズよりは臭みがなく、ロワールの赤など軽めのワインに合います。トッピングは、エシャロットとイタリアンパセリを刻んだもの。
上から順に
「カマンベール」:比較的食べやすく、安価で購入できます。ボルドー、コート・デュ・ローヌ、バンドールなどの赤ワインにぴったりです。クリーミーな「カマンベール」ならブルゴーニュの赤もおすすめ。
「サンタギュール」:青カビタイプなので塩気が強く、香りもクセがあります。赤ワインならば重めのボルドー赤ワインや、白ならば意外とジュランソンやソーテルヌなどの甘いワインも合うかもしれません。
「コンテ」:鼻に抜けるような芳醇な香りで、チーズ初心者や在仏日本人に人気があります。赤ワインならばブルゴーニュやジゴンダスと。甘めの白ワインも合いそうです。
日本でもよく見かける「ブルサン」をアレンジしたオードブル。パッケージにもなっている通り、生ハムでチーズを巻いていただくのが人気です。我が家のホームパーティでもよく登場します。
ゲストがたくさん集まるパーティー準備の際は、チーズ専門店を訪れます。写真は、パリ15区「beillevaire(ベイユヴェール)」の店内。パリ市内だけでも8カ所ほど支店があり、日本人駐在員の間ではバターで有名です。グルメなフランス人は、必ず知っているお店です。
Text:Akiko.T
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