白カビタイプ

ブリ・ド・モー

Brie de Meaux:仏語表記
食べやすさ
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ブリ・ド・モーは、パリの東からシャンパーニュまでのブリ地方を代表する白カビタイプのチーズです。同じ地域でうまれた「ブリ・ド・ムラン」「クロミエ」と合わせて、「ブリ3兄弟」と呼ばれています。
直径36~37cm、重さ2.5~3kgで、この大きさは白カビタイプのチーズとしては破格。
熟成すると中身がとろりとなって、気品のある味わいが楽しめます。
チーズでできたお菓子とも賞せられています。
日本では白カビのチーズと言えばカマンベールが有名ですが、ブリーチーズはカマンベールよりもさらに古い歴史を持ちます。
ブリーチーズの製法がカマンベール村に伝わって生まれたのがカマンベールだと言われているほどです。
産地のモー村の名前を冠したこの「ブリ・ド・モー」は、シャルルマーニュ(742~814年)が賞味したとか、1814年~1815年のウィーン会議で「チーズの王」に選ばれたとか、古くから評価が高く、たくさんのエピソードを持っています。
1980年にA.O.P(EU統一の原産地名称保護)を取得しました。

  • A.O.Pは、2009年よりA.O.C(原産地名称統制制度)から移行しています。
原料乳 牛乳(無殺菌乳)
原産国 フランス
見た目の特徴 直径36~37cmの円盤形。白カビにおおわれている。
味の特徴 洗練された、豊かで深いコクがあり、熟成が進むと、なめらかにとろける。
熟成期間 最低4週間
固形分中乳脂肪 最低45%

白カビタイプのチーズとは?

温めたミルクに乳酸菌を加えた後、レンネット(凝乳酵素)を加えて、カゼイン(主な乳たんぱく質)が凝固したもの(凝乳)からホエイ(乳清)を除去するとカードができます。このカードを型詰め用の器具(ペル・ア・ブリ)ですくい、型(モールド)に入れ水きりし、成形します。十分に水分が排出されたら型から出し、塩漬けにします。その後、表面に白カビを噴霧して温度・湿度が調整された熟成庫で、熟成させます。

フランス 
セーヌ・エ・マルヌ、オーブ、ロワレ、マルヌ、オート・マルヌ、ムーズ、ヨンヌ各県の指定村落で製造。
熟成は上記に加えて、エーヌ、ヴィル・ド・パリ、オー・ド・セーヌ、セーヌ・サン・ドニ、ヴァル・ド・マルヌ各県の指定村落で行なうことができる。

りんごやマスカットと一緒に。

相性がよいワイン

  • やや渋みのある赤ワイン、コクのある赤ワイン
  • 辛口の白ワイン

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