セミハードタイプ

「セミハードタイプ」とは、チーズをつくる工程の中で、プレスして水分を38~46%と少なくした、比較的硬い(半硬質)チーズです。
ナチュラルチーズの中でも保存性が高く、日本でもおなじみのチーズです。くせがなくて食べやすいので、初心者におすすめ。なお、熟成期間は短いもので製造後3~6ヵ月、長いもので1年ぐらいになります。
またおだやかに熟成が進むので、食べ頃がずっと持続するのもこのタイプのチーズの特長。熟成によって食べ方を変えると、また違った味わいが楽しめます。

「セミハードタイプ」の一般的なつくり方(非加熱圧搾タイプの製法例)

温めたミルクに乳酸菌を加えた後、レンネット(凝乳酵素)を加えて、カゼイン(主な乳たんぱく質)が凝固したもの(凝乳)をカッティングし、ホエイ(乳清)を除去すると、カードができます。カードをお湯で洗い、円筒形の型に詰めて加圧し成型します。さらに高濃度の食塩水に3~4週間漬けた後、乾燥させて熟成させます。

その他のセミハードタイプのチーズ
  • マンゼル バベット

こんな食べ方がおすすめ!

4~5ヵ月のセミハードタイプのチーズ

グラタンやサンドイッチに利用したり、ビールのつまみに最適です。

出典について

参考文献

『チーズの教本 2018』

発行:株式会社小学館クリエイティブ
著者:NPO法人チーズプロフェッショナル協会

『CHEESE』

発行:西東社
著者:チーズ&ワインアカデミー東京

『チーズの話』

発行:雪印メグミルク株式会社

『もう迷わないチーズの本』

発行:旺文社ムック
編集制作:レブン
監修:チーズ&ワインアカデミー東京 中川講師