白カビタイプ
ブリ・ド・ムラン
Brie de Melun:仏語表記
食べやすさ
ブリ・ド・ムランは、ブリ・ド・モー、クロミエとともに、「ブリー3兄弟」といわれています。長男ブリ・ド・モーは大型で華やか、次男ブリ・ド・ムランは野性的、三男クロミエは上品といわれています。
じっくりと時間をかけて(18時間以上)凝固を行なうため、フランス人が「フリュイテ」と表現する独特の芳香があって、強い個性がありますが、味わいは繊細です。
表皮は白いカビの中に茶色が混じっていて、中身は黄色でねっとりとしています。
塩味も酸味も強くクセがあるので、男性的なチーズと表現されることもあります。
1980年にA.O.P(EU統一の原産地名称保護)を取得しました。
- ※A.O.Pは、2009年よりA.O.C(原産地名称統制制度)から移行しています。
原料乳 | 牛乳(無殺菌乳) |
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原産国 | フランス |
見た目の特徴 | 茶色がまじった白カビの薄い表皮。熟成が進むと全体が茶褐色になる。 |
味の特徴 | 力強く濃厚。塩味も酸味も強い。 |
熟成期間 | 最低4週間 |
固形分中乳脂肪 | 最低45% |
温めたミルクに、自然の乳酸菌を繁殖させ、乳酸菌がつくる酸によってミルクを凝固させます。(助力として凝乳酵素を使うこともあります)。凝固は少なくとも18時間、じっくり時間をかけます。カゼイン(主な乳たんぱく質)が凝固したもの(凝乳)から(ホエイ乳清)を除去したものをカードといいます。
このカードを専用の型詰め用の器具(ペル・ア・ブリ)ですくい、型に入れます。成型後、型から外して表面に塩を一日おきに片面ずつすりこみます。塩漬けは常に乾燥塩で行います。その後、白カビを吹きかけ熟成させます。
フランス
セーヌ・エ・マルヌ全県および
隣接するオーブとヨンヌ両県の一部の指定村落