ウォッシュタイプ
リヴァロ
Livarot:仏語表記
食べやすさ
リヴァロは、フランス屈指のチーズの産地であるノルマンディ地方にある、リヴァロ村という村の名前から名付けられたチーズです。ノルマンディの三大チーズとして、カマンベールやポン・レヴェックと並んで名が通っています。
このノルマンディ三大チーズの産地は、いずれも同じペイ・ド・オージュ地区にあります。この地区は気象条件に恵まれ豊かな牧草が育っていて、起伏の多い地形が牛の成育に適していることから、濃厚で良質のミルクが取れることで知られています。
リヴァロの外見上の特徴としては、型崩れを防ぐために円筒形のチーズの側面にレーシュの葉を巻いています。昔はアシの葉を使っていたというその帯が、ちょうどフランス軍大佐の軍帽の帯に似ていたため、このチーズは「コロネル(大佐)」というあだ名で呼ばれるようになりました。しっとりとして濃厚な味わいです。
- 熟成期間:
- グラン・リヴァロ、リヴァロ 最低35日間
3/4リヴァロ、プティ・リヴァロ 最低21日間
- 形と重量:
- グラン・リヴァロ 直径19~21cm、重さ1200~1500g
リヴァロ 直径12~12.8cm、重さ450~500g
3/4リヴァロ 直径10.7~11.5cm、重さ330~350g
プティ・リヴァロ 直径8~9.4cm、重さ200~270g
1975年にA.O.P(EU統一の原産地名称保護)を取得しました。
- ※A.O.Pは、2009年よりA.O.C(原産地名称統制制度)から移行しています。
原料乳 | 牛乳 |
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原産国 | フランス |
見た目の特徴 | 表面はオレンジ色で、側面に帯が巻かれている。 |
味の特徴 | 弾力があり、クリーミー。豊かなコクは、熟成が進むにつれて、強くなる。 |
熟成期間 | 最低35日間 |
固形分中乳脂肪 | 最低40% |
温めたミルクにレンネット(凝乳酵素)を加えて、カゼイン(主な乳たんぱく質)が凝固したもの(凝乳)からホエイ(乳清)を除去したものをカードといいます。
そのカードを型詰めし、ホエイを抜いたあと加塩し、その後熟成します。
熟成期間中に表面を塩水で何度も洗います。
レーシュの葉で側面を巻いて、箱詰めされます。
フランス
カルヴァドス県東部からオルヌ県、ウール県の一部にまたがるオージュ地方の指定村落
ライ麦パンやりんごと合わせて。
表皮の強い匂いが気になる場合は、表皮を除くと、マイルドな味わいが楽しめます。
相性がよいワイン
- フルーティーな赤ワイン、コクのある赤ワイン