調査ファイル(「雪印北海道100 さけるチーズ」):チーズクラブ

チーズクラブ

調査ファイル

ターゲット:「雪印北海道100 さけるチーズ」

「雪印北海道100 さけるチーズ」の
ユニークな作り方が明らかになった!
「神様」の御言葉もいただいたぞ!

さけるチーズ

さいて食べる楽しいチーズ。北海道産の牛乳を100%使用した日本人の味覚に合ったチーズです。

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小淵沢に急行せよ!

「おもしろーい」が原点。最初はレア物だった!?

それは小淵沢チーズ研究所ではよく知られた事実だった。「モッツァレラチーズを作る途中で、ミョーンと伸ばしてひっぱるとサキイカみたいにさけて面白いよ!」。ならば、チーズがさけたらウケるんじゃないか・・・と「雪印北海道100 さけるチーズ」の開発がはじまったという。人間、どこにアイデアのヒントが転がってるかわからないもんだね~。
で、1980年「雪印北海道100 さけるチーズ」が生まれた。場所は小淵沢チーズ研究所隣の小さな工場。最初は地域限定の手作りチーズとして販売をスタートしたんだって。すると、これが大好評。「手作り」「限定」のレア感もさることながら、サキイカみたいな「おつまみ感」の新発想チーズが日本人によくなじんだのかもしれないな。

こうして小淵沢限定から一気に全国展開へ。新製品として世に広く出たワケだ。実は今、市販されている「雪印北海道100 さけるチーズ」は2代目。1代目より「さける」繊維性を高め、細かくさけるように改良されてるんだって。シコシコ、キュッキュッという独特の弾力性と食感・・・う~ん、この快感、きっとクセになってしまう人も多かろう!

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「さける」現場をおさえろ!

それは「もちつき&パイ生地&金太郎あめ」だった!

さて、今回の調査の核心に迫っていこう。どうやって「雪印北海道100 さけるチーズ」は作られているのか・・・だ。
そのヒミツはどうやら「ひっぱり」にあるらしいんだな。

1. 80℃ってかなりの温度だけど、見た目はちっとも変わっていかないなぁ・・・。

2. チーズが軟らかくなったところで、もちつき開始!おして、たたんで、おして、たたんで・・・いや、ホントに手でこねてまとめていく感じが、もちつきにそっくりなんだ。これはチーズの繊維質をきれいに整えるための大事な作業らしいよ。おおっ、チーズの表面がツヤツヤしてきたぞ!

3. 今度はパイ生地作りの様相だ。ひっぱって折りたたんでお湯につけると、折った面がまたくっつくんだ。それを繰り返すと、より細くきれいにさけるようになっていくのだ。パイ生地というより中華麺作りに通じるものもあるな。

4. 15℃の水に1分位つけておいて、繊維状にさけるよう固定させるんだ。この時絶対に手を放しちゃいけない。チーズをひっぱったまま耐えるんだ。ずっと熱々のお湯に手を入れてたから、ホントはこの冷却の瞬間はひんや〜りして気持ちいいらしいけど。

5. そして最後が金太郎あめ状態っと。あめが切っても切っても金太郎なら、こちらは「さいても、さいても」チーズというわけ。切る前に長いまま、どこまでさけるか試してみたくてウズウズ・・・。

チーズを温めてひっぱって冷やすと、伸びたところが繊維状にさけるようになる・・・
この原理で作られている「雪印北海道100 さけるチーズ」はシコシコ・キュッキュ。おつまみとしても、料理のアクセントとしても最適の一品に。現在は工場で作られているけれど、その工程は手作りの時と全く同じなんだって。いずれにしろ何と手間ひまかかっていることか。ちょっと感動しちゃったよ。

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おまけ:研究所で「神様」に遭遇!

チーたんは研究所ですごい人物に出会ってしまった。80℃の熱湯からチーズの塊を取り出すために、「熱湯修業」で手を鍛えた男だ。
最初のうちは「チーズに指の跡をつける」などの失敗を繰り返し、上手に作業をこなすまでに半年もかかったという。「雪印北海道100 さけるチーズ」に携わって10年経った現在でもさらなる開発・改良に向けて熱湯に手を突っ込むことを恐れない超ベテランだ。ゆえに研究所の人々は畏敬の念を込めて彼を「神様」と呼ぶ。
最後に神様からのありがたい御言葉を諸君に伝えておこう!「きれいにさくコツは、少し持ち上げながらさいていくことです」。ああ、神様ってなんて庶民的・・・。

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