このたび、弊社は大阪工場製造の製品による集団食中毒事故により、数多くのお客様に大きな苦しみをもたらす事態を招いてしまいました。さらに製品回収と情報開示の遅れ、事故後の二転三転する原因説明、記者会見時の発言の不手際等、弊社の対応は皆様の信頼を大きく損なう結果となり弁明の余地もございません。被害を受けられたお客様及びご家族の皆様に対しまして、まことに申し訳なく深くお詫び申し上げます。

　また、弊社商品をご愛顧いただいてきたお客様、長年にわたり弊社の牛乳販売にご尽力いただいている販売店主の皆様、お取引先様、原料供給を担っていただいている酪農家の皆様、株主の皆様、及びご指導をいただいております関係当局の皆様はじめ多くの方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。

　このような事態を引き起こした原因は、品質管理の基本理念が形骸化していたために製造過程における管理が不十分であったこと、また、事故発生後の対処において、お客様の安全を最優先に考える姿勢が徹底していなかったことにあると深く反省しております。弊社は原因究明に向け全力を尽くしておりますが、これからも捜査当局に対し全面的に協力してまいります。また再発防止に向けて具体的に取り組みを進めており、必ず実行していくことをお約束致します。

　現在、被害者の皆様方には、すべてに優先して、弊社社員が一軒一軒ご訪問させていただき、お詫びとお見舞いを続けているところでございます。何かと行き届かぬ点もあったことと存じますが、なにとぞお許しくださいますようお願い申し上げます。
ご訪問の折、お客様より頂戴致しました厳しいお叱りを全社員が胸にしっかりと刻み込み、今後の弊社の信頼回復への糧としてまいります。

　私どもは、今回の不祥事を深く反省するとともに、お客様の安全を何よりも大切にし、二度とこのようなことを繰り返さない企業として生まれ変わることを役職員一同固く決意しております。ご迷惑をおかけ致しましたお客様をはじめ、各方面の方々に対し、再度心よりお詫び申し上げます。

雪印乳業株式会社