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雪印100株運動のこと |
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雪印乳業の食中毒事件が起きて、酪農家が立ち上げた雪印であり、こういうことになってしまったら一番困るのは酪農家ではないだろうかということで、「高知でも株を買おうかね」ということになったのです。私たち女性が株を買ったということで、生まれて初めてのことではありましたが、「これから日本の経済の状況そのものも見つめていけるいい勉強にもなるのではないか」というわくわくネットワークの山崎洋子さんの言葉にも本当に感動しておりました。
ところが、BSEの発生という日本にとってあり得ないような大きな衝撃の事件がありまして、それに伴って雪印食品の偽装事件で大きな衝撃を受けたことは言うまでもありません。「またしても雪印が。日本の大手の業者が何をやっているんだ。農家は、日夜一生懸命乳を搾り、いい乳を出させるために一生懸命にまじめにやっているのに・・・。牛乳はどんなふうにして出ているのか、コップ1杯の牛乳をどんな苦労をして農家が生み出しているのか、牛たちが一生懸命家計を助け、どんなふうに命の源と言われるほどのものを育んでくれているのか。牛たちに対する大きな裏切りと感じ、私も株主として株を持っていましたが、悔しうて悔しうて本当に悩み抜きました。
2日間考え抜いた挙げ句、「もうこんな雪印は支えていけない。株を売ろうじゃないか」ということになりまして、みんなに相談しましたら、高知の人間も曲がったことは大嫌いですから、株を解約してしまいました。
そのあと3月には東京で「田舎のヒロイン」のわくわくネットワークの会がありまして、その時は西社長もおいでくださって会見したので、私はこの会に出席しました。会場でのやり取りの中で次々と意見が出ていたわけですが、私はその会議で株を解約した者の意見として「本当に今の雪印は何を言っているのか、何をやっているのか。日本中の人々を混乱させた責任は大きいですよ。私は高知県民として株を買っていたけれども、もうこんな雪印を支えていくことはできないと思い、株を解約しました」と発言をさせてもらいました。そうしたら、会場の各県の皆さんは雪印をまだ支えようという方たちばかりだったのです。ですから、西社長に対して「まだ支えようとしているこの人たちの気持ちを絶対に踏みにじらないでください。生まれ変わる気持ちで出直してほしい」と頼みました。 |
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ここにお集まりになっている高知県の農村の女性リーダーさんに支えられて仕事をしてきました。田舎のヒロインネットワークの組織が設立するきっかけになったのも高知のここにお集まりの女性がその一端を担っているわけですので、その人たちの提唱することにはぜひとも参加をせないかんということで、雪印の運動にも一緒に参加させてもらいました。株をここに持ってきているのですが、平成12年の9月25日に雪印の株を買いました。その時には単価が407円で、雪印食品の事件があって、その後手放した時に、手放した単価が133円でした。約3分の1ぐらいになっておりました。株ですから、上がったり下がったりは常識的なことですけれども、初めて参加された方は元も子もなくなった。高知の場合は解約をしたこともありますけれども、それで終わりではなくて何らかのかたちで支援したいという思いは持っております。その中の一つとしてこういう会があると思います。そういう思いで今日参加させていただきました。 |
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消費者に伝えたいこと |
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BSEというと、肉でも焼肉でも消費者は簡単にすぐやめてしまう、買わなくなる。そして、ほとぼりが冷めたらまた「食べよるやんか飲みよるやんか」という感じです。結局のところ、私も牛乳に関しては生産者やけど、ほかの野菜に関しては当然消費者の立場で思うのは、どうやってそれがなって(できて)、どんな思いで作られて、自分の口まで入っているのか皆さん作る過程が分かっていない。その間の流通の過程で少しかかわっている人も、どうやって作られているか、どういう思いで作っているのか、自分も含めて分かっていないと思うのです。それが分かったら、また違う思いで食べるし、かかわれるし、そんな思いがします。だから私も皆同じ立場という気がして今日は参加しています。
雪印とか企業の人に思っているのは、自分たちがかかわっているものだからとりあえず知ってもらわねばあかん。どういう感じで、もし八百屋さんならどうやって野菜ができているか分かってほしい、魚屋さんだったら魚がどう作られて、どういう過程でここに来て、消費者まで渡す、リレーするわけですから、分かってやったらもっといいのではないかなと思っています。 |
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雪印乳業への要望 |
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何日でもいいから農家に入って過ごしてみたら良いと思う。そんなに長い時間は無理としても、1週間でも。お金はかかるかもしれないけれども、企業がそういう現場に人を派遣することが長い目で見たら、企業のためにも絶対になると思います。酪農は命をつなぐ職業。牛のサイクル・乳が出るしくみを知ってほしい。それだけです。 |
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テレビで、北海道で雪印の職員が酪農家のほうに行って見たりとか、普通の一般のチェーン店とか牛乳屋さんなどにあいさつを何日間か修業に、修業にと言ったら変ですけれども、何かそういうのを番組でいろいろとやっていました。テレビの対談とかいろいろあるものの端々を私は見ているわけです。その場面ではある程度のところで終わっているのですけれども、さて、その先はどうなっているのか。酪農の体験に行ってその後はとか、修業に何日間か行ってあいさつとかいろいろとあれに行って、そのあとはどうなっているのかは全然知らされてこないのです。その辺、見る見ないは一般の視聴者の問題ですけれども、何かでそういう過程を順番にやっておいていただいておれば・・・。そのときだけやっておいてあとは知らせないでいいことになりかねないと思うのです。テレビの力は大きいですので、経過的なものをある程度テレビで放映するようにしたらいいのではないかと思います。 |
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消費者にも理解してもらうために、工場見学だけではなく、酪農の生産現場体験→工場見学→製品サンプル→料理教室の流れを提供してはどうか。最近小学生とか中学生の子供たちに体験学習があって、どんどんやられています。今度もし体験があるのならばどこかの農家ででも「酪農の朝」とかいう感じでビデオで撮って、それを会社で放映するとか、それの研修をして。ポイントは子供も喜ぶ内容であること。 |
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家は私設園芸で野菜を作っています。私も3年前ぐらいから無農薬、無化学肥料で野菜に取り組んできまして、生産履歴ではないですけれども、作る過程できちんと出していく大変さというか、うそをつかずに自分はどれだけ我慢ができるかというところでやり始めました。ですから、雪印についても、どの段階でもきちんと正直にやってくれているか本当に気になります。何とかそれぞれの段階で我慢というか、うんと進めていける人たちがいればまた再生をされていくと思います。いろいろな厳しい状況があるとは思いますが、我慢の度合いです。いいものを本当に出していくところでまた頑張っていただきたいと思いました。 |
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雪印はもっと女性を採用すべきだし、社員はニコニコした顔で仕事をしてほしい。いつまでも落ち込んだ顔をしないで。 |