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雪印のお三方のお話を聞いていて「もう皆帰ってもらおう」と思った。言い訳を聞くために、来たんじゃないし。皆さんは自分の会社のこととお客様のことしか考えておられない。生産者のことを一言も言われなかった。お一人だけが、生産者の方と付き合った経験があったから「生産者の方が一生懸命したのを・・・」って言ってくれて、それがなかったら私「もう帰れーっ」て言うところでしたよ。「自分の会社がどんな過ちを犯した」「消費者の方が待っていてくれるのに出せない」そんな話聞きたくないですよ。一生懸命下向いてモノを作った者ばかりが寄って、それがあるから雪印があって、それを雪印がおいしく加工して消費者に渡している。その基本をまだやっぱり三人の方は忘れておられると思いませんでした?会社の言い訳なんか聞いてもしょうがありません。 |
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雪印の小売店業者さんもいろいろ困ってるとも聞きましたけど、このしわ寄せなのか分からないけどなんで末端価格が上がっているのに生産者が作ったもの・一生懸命作ったものが何銭しか上がらないのでしょうかね。餌代とかもすごく上がってきていて、生産者は大変なんですよね。すごく腹が立ちます。 |
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野菜とか果樹とかは、頑張り次第で結構生産者のこだわりがそのまま消費者に伝わる場合もあると思う。でも、牛乳だけはできないんじゃないかなと思いますね。施設とかいろいろ掛かるし。他のもの(米や野菜)は、自分が納得できるものを作って納得する人にお届けする場所を農協が設置してくれたりしていっぱい売る場所が出来てきて、スーパーさんとかも“地場産業の〇〇”とちゃんと説明して置けるようになってきている。でも牛乳だけは日持ちするように、と。私が一度保健所に行った時に、なぜ牛乳は色々厳しいこと言われるのかと聞いたら、「マッカーサーが来たときに自分が食べるものだけは厳しく決めて、自分の食べないものは適当に決めたから、食肉や牛乳は厳しい」と言われた。日持ちがしない牛乳は、加工施設にも、プラント持っても一億ではとてもできない。 |
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生産者とメーカーと消費者っていうのは、みんなそれぞれ一生懸命頑張っているんだけれども、どこかで利益は得なければならないわけですよね。その道理は分かるけれども、もうちょっと透明性を持たせて、消費者の方に教育を受けてもらって、生産者にももうちょっとゆとりをいただけるようにしてっていう思いです。牛乳だけじゃなくてすべての生産者に。 |
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メーカーの仕事っていうのは、生産者から買って加工して消費者に売る、それだけじゃないと思う。消費者の方を教育していくというのが大きな仕事だと思いますよ。ただ買ってくれるものを売るというと、「日持ちのするものを望んでいるから添加物入れる」のではなくて、もちろん企業だから、売って利益を出して税金を納めて、それが企業の道ですけれども、やっぱり消費者をどんどん教育していかなきゃいけないと思う。今、生産者は教育できない。間に誰かが入っているから。私としては、「消費者の人とお話が出来る」「これはこうだから」って事実を教えられる場が欲しいけど、誰が教育するんだって言ったら、売ってくれてるメーカーさんが「食べ物はこういうものだ」という教育をこれからしてくれなかったら、外国の農薬漬けの野菜を加工して平気で売ることになる。おおかた食べちゃってから、この野菜は農薬漬けでしたって言われても、吐き出すわけにもいかないし。 |
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生産者があって、メーカーは段階なわけですよね、最終的に消費者に伝える段階がいっぱいあるわけですよね、小売店を含めて。昔は、自分が作っていたものを出したらそれでよかったけど、今は段階がいっぱいあるから、みんなが消費者に伝わるまでに努力して消費者までのパイプを太くしっかり結んでおかないと、途中で下手したら、全部の作業がだめになる。生産者だけが頑張るといっても、売ってもらうのはメーカーや小売店ということになると、そこが下手したらダメなわけですよね。逆にメーカーが一生懸命頑張っても、生産者が良いものを作らなければダメで、消費者が分からなくてもダメなわけですよね。今はもしかしたら少しずつみんなが思っているけど反映できないという状況になっていると思うわけですよね。今ちょうど良い具合に過渡期なのかな、と思ったりするんです。やっぱり個人個人が考えなきゃいけない。一方通行の情報じゃなくてみんなが考えていく、生産者も言っていかなきゃいけないし、メーカーも言っていかなきゃいけないし、消費者も「こんなことを聞きたい」と思っていることを言っていくことが大切。「そんなの言えない」ってどこかで諦めてしまうとか、「何度言っても変わらない」とか、「あなた達が言ってくれないと」とか、だんだん他力本願になってきている。だからこそ、そうじゃない、ちゃんと声は反映されるんだ、っていうシステムを作っていかなきゃいけないんじゃないかなとすごく思う部分があるんです。こういう会があったら良いなと思っています。 |
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雪印にとっては一番良い時期を迎えているんだと思います。こんなふうにして、全国で対話をして地を固めていくことは、今一番大事な情報をこんなに簡単に手に入れられる方法は他にはないわけですよね。これをもう少し、例えば消費者をまじえるとか、進めていく。それは大きな会場ではだめ。これくらいの規模で、消費者を入れる、消費者も語ってくれるという場が必要だと思う。社員が情熱を持って全国を回ることが、その中で積み重ねられていくものが大変な財産だと思う。これを積み重ねていったら他の企業とは違うものを、雪印独自のものを持つひとつのチャンスだと思う。それをチャンスにできるか否かは雪印自体の問題だと思う。 |
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“いつも家の冷蔵庫に牛乳がある”ということよりも、“大切な牛乳をしっかり飲もうね”という家族を作れるような、社会すべてを啓蒙していく役割を担っている企業だということ。雪印は、食品を扱うからには、そういう部分も自分達の責任として企業としての使命というものをもう一度きちんと認識をしていただきたい。このことをもって、より皆が情熱的に真剣に取り組まれたら、本当によそのメーカーとは違う会社が出来ていくのではないかなと思いますし、そうあって欲しいなと思います。 |
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こういう会に消費者の方がいらしたら良いと思いますよ。それぞれに違う思いがあっていろいろな人がいて、安ければ良い人と高くても良いものが欲しい人といろいろいらっしゃるから、こんなところでこんな議論を戦わせているということがすごくインパクトがあることだと思うので、消費者が入ると、どちらにとっても驚くことがあるだろうし、そういうことから何かが伝わると思う。別に教育といっても学校でも教えない。子供からおばあちゃんまで誰が教育するのかといっても教育する人もいないし教育する場もない。一方的な流れのテレビのニュースしか情報がないんですよね。教育は、昔は家の中にあったけど家で教える人が今はもういないですから、親も教えられなくなってきている。その中で、気づいた人がどこかで誰かが補わないと、もう教わる場がないんです。何が良いのかすら分からない。「野菜を洗うのが面倒」「果物が切れない」って果樹の需要がどんどん減っていて、「リンゴが剥けない」「家でナイフが危ない」と言って小さい頃から鉛筆を削らないし、そうするといつまで経っても包丁がうまく使えないからリンゴが剥けない。こたつの上でみかんを食べるのも、剥くのが面倒臭いというお嬢さんがいる。ましてやベタベタするから嫌だと言って食べない。あんなリンゴほどおいしい果樹がある国はないのに、果樹の需要がどんどん減っている。ブドウは袋を出すのが面倒臭いという時代ですので、すべてが面倒臭い。体を動かすのが面倒でもちろん料理もしない。そういう風にどんどんなっているのはなぜかというと、家でしていることが当たり前だから、家が役割を放棄してるから、誰かが言わないと。 |