酪連最後の総会での黒澤会長の挨拶
『酪連(北海道製酪販売組合連合会)としては本日の総会が最後であり、概往を回顧すれば万感胸に迫るものがあります。
十七年間苦労に苦労を重ねてきたのも本日の総会で終わりを告げるかと思うと一抹の寂しさを覚えますが、興農公社の設立にによって酪連の使命は引き継がれ、いままた酪連の精神が新しい連合会に引き継がれ拡充強化されるのでありますから、酪連はたとい形において消え去っても、実質的には脈々としてその精神が流れ生き生き発展するものであります。
あたかも一粒の麦が地の中に消え去って、数百万の麦を永遠に生産すると同一であります。』