青カビタイプ(ブルーチーズ)
白カビと同じくカビを使うタイプですが、このタイプはチーズの中の方から熟成していきます。つくり方は、青カビは空気が必要なので、固めて水を切った乳 (カード)に青カビをまぶしてからチーズの形をつくります。こうするとチーズの内部に不定型な隙間ができて、青カビはその隙間にそって繁殖するので、切り口はちょうど大理石のような模様になります。
青カビタイプのチーズ(ブルーチーズ)は風味が強烈で味も濃厚、かなり塩味が強いのが特徴ですが、好みの人にはたまらないようです。
「青カビタイプ」のつくり方(「ロックフォール」の製法例)
温めた羊のミルクに青カビとレンネット(凝乳酵素)を加えて、カゼイン(主な乳たんぱく質)が凝固したもの(凝乳)からホエイ(乳清)を除去すると、カードができます。それをカードナイフで約1.5cm角にカットし、カード粒をバラバラにした状態で型詰めし、反転を繰り返し成形していきます。型から取り出し、毎日少しずつ表面に塩をすり込み、チーズの塩分を4.5%前後にします。
青カビが繁殖しやすいよう、金串を縦に突き刺して空気孔をあけ、洞窟の熟成庫で最低3ヶ月熟成させます。青カビがほどよく繁殖したら金属箔で包み、ゆるやかに熟成させます。
こんな食べ方がおすすめ!
青カビタイプは塩分が多いので、無塩バターやプレーンのクリームチーズと混ぜるとマイルドな味わいになります。
果物は洋なしの熟成したものやぶどうによく合います。野菜と合わせるときは、そのままサラダにまぜたり、ドレッシングやソースの材料にしてください。
ババリアブルーやカンボゾラなどはそのまま薄切りパンやフルーツ入りのパンにつけて食べたり、ぶどう、洋なしなどの果物と合わせて食べるとおいしく召し上がれます。
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